タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(4)

オーストラリア・タスマニア島、世界自然遺産に指定されているタスマニア原生地の最深部を歩く65kmのトレッキングルート・オーバーランドトラック。ボタングラスの草原にユーカリの木々、ゴンドワナ時代からの太古の森、そしてウォンバットやワラビーなどの野生動物、ここは毎日が見知らぬ動植物との出会いの連続。僕らはこの大自然でこの旅最後となる五泊六日のトレッキングを行った。

四日目のトレッキングレポートです。

(トレッキング実施日:2017年1月28日)

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Day4 概要

  • スタート地点 ペリオン平原 Pelion Plains
    • 途中、マウントオッサの近くまでサイドトリップ
  • ゴール地点 キアオラ Kia Ora
  • 7時20分出発 14時00分到着(休憩込み) 
  • 行動時間 6時間00分(休憩除く)
  • 距離 8.6km(+サイドトリップ2km)

ウォンバットを探しながらペリオン峠へ

これまでワラビー、パディメロン、ハリモグラと、可愛らしい動物たちに出会うことができた。しかしウォンバットにまだ会えていない。あのずんぐりむっくりとした生き物をぜひ一度自然の中で見てみたい。夜行性ということで、昨日も夕暮れ時にハットの周りを散歩しながら探し回ってみたものの、見つけられたのはワラビーのみ。彼らの特徴的な四角いフンはたくさんあるのだがなかなか出会えないのだ。

朝方も出会えるチャンスということで、今日は早く起きて7時過ぎに出発。

今日は峠越えの日。と言っても、300mほど登って300mほど下る程度。茂みにウォンバットがいないか目を凝らしながら、まずはペリオン峠を目指す。朝方は曇り空、次第に遠くから風に乗って雨が流れてくるようになった。それでもペリオン峠に着く頃には晴れ間も見えるようになってきた。結局、ウォンバットに会えないままペリオン峠へ。

パンダニにユーカリの木々、オーバーランドトラックらしい美しいトレイルを抜けていく

朝方は曇り空だったが、青空が見えるように

ペリオン峠に着く頃には日が差すように

マウントオッサ方面へ

ペリオン峠からは2つのサイドトリップがある。一つは、タスマニア最高峰1,617mのマウントオッサを目指すコース。もう一つは標高1,433mのペリオンイーストを目指すコース。マウントオッサはペリオン峠から往復4〜5時間、ペリオンイーストは往復2時間ほどだ。

当初手軽にチャレンジできるペリオンイーストに登る予定だったが、山頂付近は雲がかかり、眺望は期待できなさそうなので、比較的雲が少ないマウントオッサ方面へ向かうことにした。ただし、山頂を目指すのではなく、行けるところまで行って引き返してくる予定。

ペリオン峠。正面のマウント・オッサも、反対側のペリオン・イーストも雲に覆われ、どちらの山に登るべきか悩ましい状況だった

二人組のおじさんが楽しそうにトレイル整備をしていた。グッダイ!と声をかけてくれた

後ろに見えるペリオンイーストも雲が取れて、頂上付近が見えるようになった

天空のガーデン

マウントオッサに向かう途中のトレイルは、サブアルパインエリアの様々な植物が見られる天空のガーデンだった。特に印象的だったのが、タスマニアクッションプラントと呼ばれる緑のじゅうたんのような植物。じゅうたんのような見た目、鮮やかな緑色、そこにまた別の花が寄り添うように咲いていたりと、箱庭のような可愛らしさがあった。

空に浮かぶような庭園が広がる

緑のじゅうたんのような植物は、クッションプラントといってお互い寄り添って水分、熱、栄養を逃さないように生きているのだとか。軽く触れてみたが、クッションのように柔らかいことはなく硬かった

ペリオン峠からマウントオッサに向かうトレイルは植物の宝庫だった。歩いてきた道を振り返って撮影

強風のため引き返す

マウントオッサに向けた鞍部となっている場所は飛ばされそうなほどの強風が吹いていた。ちょうどマウントオッサ方面から戻ってくるハイカーがいたが、風が強くて危険なため引き返してきたという。ここまでで十分綺麗なサブアルパインエリアを楽しむことができたため、もう少しだけ登って引き返すこととした。

マウント・オッサへの急登の手前にて。頂上はここから見てているものよりさらに先とのこと

少しだけ急な岩場を登っていくと、白い花が群生していた

Silky Milliganiaという美しい花

振り返ってペリオンイースト方面を眺める。この辺りで引き返すことに

ユーカリの森を通りキアオラハットへ

ペリオン峠まで戻り、キアオラハットに向けて出発。カセドラルマウンテンを眺めながら、下っていく気持ちの良いトレイル。天高く伸びたユーカリの木々が印象的だった。

正面に見えるのはカセドラルマウンテン

幹の色が独特の大きなユーカリの木

ユーカリは10~15mくらいの高さまで大きくなる

夕暮れのウォンバット探し

キアオラハットに到着。小屋のすぐ先に小川があり、冷たい水に足を浸してリフレッシュ。こういう瞬間もロングトレイルの楽しみの一つ。電気もシャワーも無くたってどんどん平気になっていくのだ。

夕暮れ時、恒例になったウォンバット探しに出かける。今日はフンだけでなく、木道に足跡を発見!しかし、すぐそこにいる気配を感じながらも、結局顔を見ることはできなかった。

気が付くと日の暮れかかったタスマニアの森は一面ピンク色に染まっていた。この旅の終わりを告げられているようでどこか寂しい気持ちになる。いつまでもここに居たい。そう思いながら眠りについた。このトレッキングも残すところ二日だ。

今日も夕暮れ時にウォンバット探しへ

木道にウォンバットの足跡!!

すべてのものがピンク色に染まって日が暮れていく

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 箱庭のようなサブアルパインエリア
    ペリオン峠からマウントオッサ方面に少し進んだエリアは、緑のじゅうたんクッションプラントをはじめとする多様な植物が群生しているエリアがあった
    箱庭のような可愛らしい世界にうっとり!

<改善点>

  • 特になし

初日、二日目、三日目、五日目・六日目のトレッキングレポートはこちら

タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(1)
タスマニア島・オーバーランドトラック。初日ロニークリークからウォーターフォールバレーまでの約10.7kmのトレッキングレポートです。途中クレイドルマウンテンへのサイドトリップも実施
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(2)
タスマニア島・オーバーランドトラック。二日目ウォーターフォールバレーからウィンダミア湖までの約7.8kmのトレッキングレポートです。
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(3)
タスマニア島・オーバーランドトラック。三日目ウィンダミア湖からペリオンハットまでの約16.8kmのトレッキングレポートです。途中ワラビーの親子にも遭遇。
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(5)
タスマニア島・オーバーランドトラック。五日目キアオラからウィンディーリッジまでの約9.6km、六日目ウィンディーリッジからセントクレア湖・ナルキサスハットまでの約9.0kmのトレッキングレポートです。

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
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