大公開!行って良かった海外トレイルベスト3

「世界のトレイルを巡る旅」として、300日で26ヶ国50超のトレイルを訪れた僕ら。訪れたトレイルの中でどこが一番良かったかは、たくさんの人から聞かれた質問の一つでもあります。

ということで、僕らの独断と偏見で「行って良かった海外トレッキングルートベスト3」をまとめてみました。これから海外トレッキングを考えている人の参考になればと思います!

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どこの山が良かったか

「どこの国が一番良かった?」「どこの山が一番良かった?」は必ず聞かれる質問の一つです。

正直なところ、どの国も、どの山も、行って良かったです。

どの海外トレッキングルートも日本の山とは大きく異なる風景、雰囲気があって、生活する人や文化、そこに生きる動植物も含めて、見たことのない世界が広がっていたからです。そんな非日常世界を何日間も自分の足で歩くので、どこのトレイルも強烈に脳裏に焼き付いています。

その中でも、僕らの独断でいくつか選ぶとすれば、次の3つかなというトレイルを紹介します。どれも、素晴らしい絶景だったということだけではない、様々な特徴がそのトレイルを強く印象付けているように思います。

なお、どこのトレイルがオススメかは、トレッキングする人の経験や求めるものにも因るので、シチュエーション別のおすすめ海外トレイルは別途まとめたいと思います。

(参考)他にも良く聞かれる質問「世界一周トレッキングの費用はいくらかかったの?」はこちら

大公開!300日間世界一周海外トレッキングの費用
「世界のトレイルを巡る旅」として夫婦で300日の世界一周旅行をした僕ら。実際、世界一周にどれくらいの費用がかかったのかをまとめてみました。

1) アイスランド・ロイガヴェーグル

アイスランドの内陸部ハイランドエリアを歩く約55キロのトレッキングルート。通常三泊四日で歩きます。

アイスランドといえば、火山の国。まるで火星のような風景と例えられる火山地帯を楽しめるトレッキングルートは、実は世界各地にあって、日本にもたくさんあるのですが、アイスランド・ロイガヴェーグルは別格でした。

何が別格に感じたかというと、特に次の3つです。

景観が別格

一つ目は景観。三泊四日かけて歩く55kmのトレッキングルート全体が火山地帯。どこを見渡しても、どれだけ歩いても、果てしなく続く火山の風景。どこか別の惑星にいるような異世界が広がります。そしてその景観のバラエティも豊か。至る所から蒸気が吹き出る地熱エリア、黒いドロドロの溶岩が冷え固まったエリア、10センチほどの厚さがあるふかふかの苔が一面に広がるエリア、荒野に火山灰が堆積してできたエリアなど、様々な景観を楽しむことができるのは、ロイガヴェーグルの特徴の一つでしょう。

絵画のようになめらかな景色

太古の地球のような壮大な景色

環境の厳しさが別格

二つ目は環境の厳しさ。アイスランドは、暖流と地熱の影響から緯度の割にはそれほど寒くならないという説明がよくされてますが、トレッキングを行うハイランドエリアは十分に寒いです。そして、アイスランドの天気は変わりやすく、風が強いのが特徴。僕らが訪れた時も雨の日あり、風の日あり、コンディションは厳しいものがありました。払ってもなかなか落ちない火山灰がまじる横殴りの雨に吹き付けられながら、顔もテントもだんだん灰にまみれて黒くなっていく生活は強烈。そして、何よりこのトレッキングルートを強く印象付けたのは渡渉です。川には橋がかかっていないことが多く、氷河から流れ出た冷たい水が流れる川をザブザブと渡らなければなりません。雨の日は水量も増え、太ももあたりまで浸かりながら、流されないように必死で渡りました。本当に辛くて大変だったのですが、その分強く印象に残っています。

雨で増水するとかなりハードな渡渉

悪天候の中、蒸気が吹き出す地熱地帯を進む

ハイカーで賑わう雰囲気が別格

三つ目はハイカーで賑わう雰囲気。アイスランドで印象深い思い出はレイキャビクのキャンプ場のハイカーで賑わう雰囲気です。レイキャビクのキャンプ場は僕らが300日間の旅の中で訪れたキャンプ場の中でもっとも規模が大きく、なんと900人のキャパシティがあるとのこと。僕らが滞在していた時も100〜200ほどのテントがあったように思います。キッチンや共用スペースがたくさんのハイカーで溢れかえっており、とにかく活気があるのです。これからトレッキングに出かけるハイカーのワクワク感や、トレッキングから戻ってきたハイカーの熱気があって、僕らもすごく気分が盛り上がったのを覚えています。トレイルランニング大会の前夜祭やレース終了後の雰囲気にも似ているかもしれませんね。

その他にも、オーロラが見られたり、トレッキング以外でも大自然を味わえる観光がたくさんできたことからも、アイスランド・ロイガヴェーグルはやっぱり行って良かったなと感じています。

ハイカーで賑わうレイキャビクキャンプサイト

(参考)アイスランド・ロイガヴェーグルのまとめ記事はこちら

アイスランド ロイガヴェーグル トレッキングまとめ
火山灰や溶岩でできた灰色の大地からは蒸気が噴き出し、黄緑色の苔が生える、火山と氷河が織りなす太古の地球のような場所、アイスランド・ロイガヴェーグルでのトレッキングまとめ記事です。アクセス・準備、ルート、気候と装備、宿泊・食事、などについてまとめました。

2) アメリカ合衆国・ジョンミューアトレイル

シエラネバダ山脈にあるアメリカを代表するロングトレイルで、全行程は210.6マイル(337km)。全行程を歩くとなると3週間程度必要となりますが、僕らは7日間かけて行程の一部をセクションハイクしました。

ジョンミューアトレイルと言えば、ロングトレイルの代表格として日本でも人気が高いルートです。当初は、予定していた世界一周ルートとトレッキングシーズンがうまく合わないため諦めていたのですが、無理して(このためだけに大西洋を往復)訪れて良かったです。

では、行って良かった理由を3点紹介します。

自由と自律

アメリカと言えば、自由と自律の国。その思想・文化はトレッキングにもしっかり反映されています。何が自由かというと、一定のルールを守れば、日々歩きたいだけ歩いて、泊まりたい場所にキャンプができるという点です。自然保護の観点から、オーバーナイトトレッキングできる人数に制限があったり、キャンプやトイレにルールが定められているのですが、それを理解して遵守すれば、あとは自由。眺望の良い丘、静かな湖畔、松ヤニの香りがする森の中など、自分だけのお気に入りの場所を見つけて、自分だけのキャンプを張る贅沢さは、日本ではなかなか味わえません。ジョンミューアトレイルは、歩くということ以外のトレッキングの魅力・楽しさを僕らに教えてくれました。

お気に入りの絶景ポイントを見つけてキャンプができる贅沢

湖や小川で給水を行う

毎日が快晴

ジョンミューアトレイルは毎日が快晴でした。これは僕らが歩いた時がたまたま天気が良かったということではなく、そもそも晴天率が高いエリアなのです。濃い緑の針葉樹林、グレーの岩山に残る真っ白な雪渓、太陽の光を吸収してキラキラと輝く湖、赤やオレンジ色に染まる草黄葉など、とことん美しい景観を、最高の天気で楽しむことができる贅沢がそこにはありました。毎日続いた快晴は今でもジョンミューアトレイルの思い出を輝かせています。

毎日が快晴のため最高の景色が迎えてくれる

太陽の光がエメラルドグリーンの湖面を輝かせる

 キャンプファイヤー

山での焚き火。日本の山ではほとんど不可能ですし、海外でも国やトレイルによって、その土地の植生や気候特性によっては火の取り扱いは厳しく制限されています。ジョンミューアトレイルでも、既存のファイヤーサークルがある場所のみで可能であったり、標高10,000フィート以上の場所は全面的に焚き火が禁止だったりと、厳しいルールはありますが、ルールを遵守すれば焚き火が可能です。枯れ枝や松ぼっくりを集めて火を起こすプロセスや、太陽が沈んでからも焚き火を囲んでゆっくりとコーヒーを飲む時間など、他ではなかなか楽しめない体験をしました。

以上の3点から、毎日自然の中を歩く生活の素晴らしさを改めて教えてくれたジョンミューアトレイルは、やっぱり行って良かったなと感じています。

焚き火を囲んでゆっくり過ごす

(参考)ジョンミューアトレイルのまとめ記事はこちら

ジョンミューアトレイル トレッキングまとめ
ヨセミテ国立公園などがあるシエラネバダ山脈には数多くの美しいトレイルがあり、その中でも人気が高いのがジョンミューアトレイル(JMT)だ。今回僕らは、全行程210.6マイル(337キロメートル)の内の3分の1程度を7日間かけて歩いた。本記事では、準備とアクセス、ルート、気候と装備、食事と宿泊等についてまとめました。

3) オーストラリア・オーバーランドトラック

タスマニア島にある全長65kmのトレッキングルート。独特の形をした岩峰、広大な温帯雨林、滝や氷河湖、ワラビーやウォンバット、ハリモグラといった野生動物等が楽しめます。僕らは五泊六日で歩きました。

行って良かった理由は次の3点です。

様々な固有動物との出会い

日本では見られないような動物に出会えるのは海外トレッキングの魅力の一つ。ヨーロッパアルプスではアイベックス、北欧ではトナカイ、南アフリカではバブーンやダチョウなど、数多くの動物たちに出会いました。その中でも印象に残っているのがタスマニアの動物たちです。ワラビーやパディメロンといった有袋動物の可愛らしさはダントツでした。特に、お腹から赤ちゃんが顔を出している姿は本当に可愛くて、連れて帰りたいくらい。残念ながらウォンバットに出会うことはできなかったのですが、明け方や夕方にウォンバット探しに出かけたのも良い思い出です。

小さなワラビーのパディメロン

お腹から顔を出すワラビーの赤ちゃん

大自然の奥深くへ入り込む体験

オーバーランドトラックはタスマニア原生地の奥深くへ入っていくトレッキングコース。整備されたトレイルと、ハット(山小屋)以外はどこを見渡しても人工的なものは何もない世界が広がっています。歩くルートも一方通行なので、向こうから歩いてくる人もいない。日に日に奥地へ入り込んでいく感覚がとにかく気持ち良かったです。また、タスマニア原生地の植生はマートルビーチの温帯雨林、ユーカリの木々、タソックが生い茂る草原地帯、可愛らしい多種の花が咲く高山植物地帯など、変化があって毎日楽しく歩くことができました。

タスマニアの奥へ奥へ進んでいく

見渡す限りの大自然

ハイカーとの程よい距離感

オーバーランドトラックを歩けるのは1日60名(内、個人ウォークは34名)までと制限があります。歩く方向は一方通行で、ほとんどの人が65キロの行程を6日間前後で歩きます。そのため、ハットに泊まる場合はほぼ同じメンバーと毎日顔を合わせることになります。歩くときはもちろんバラバラですが、夕方には次のハットでまた顔を合わせ、ハイカー談義に花を咲かせます。その近すぎず遠すぎない程よい距離感・仲間意識が僕らにとってはとても心地よかったです。人数制限と一方通行というルールが生み出したオーバーランドトラックならではの魅力だと思います。

オーバーランドトラックを歩くことは”人生を変えるような経験”になるとタスマニア州の国立公園の公式HPでは表現されていましたが、確かに僕らにとってもここは思い出深いトレイルのひとつで、やっぱり行って良かったなと感じています。

程よい距離感でつながった仲間たち

(参考)オーバーランドトラックのまとめ記事はこちら

オーストラリア タスマニア オーバーランドトラック トレッキングまとめ
オーストラリア・タスマニア島、世界自然遺産に指定されているタスマニア原生地の最深部を歩くオーバーランドトラックのまとめ記事です。ルート、準備とアクセス、気候と装備、食事と宿泊、費用等についてまとめています。

まとめ

以上、僕らの独断と偏見で、行って良かった海外トレッキングルートを3つあげてみました。共通して言えるのが、景色を眺めたり歩いたりするだけではない、そのトレッキングルートでしか得られない体験が、強烈な印象を残しているように思います。

トレッキング経験のある人で、海外トレッキングに挑戦してみたい人には是非おすすめしたいトレイルです!

(参考)他にもよく聞かれる質問「危険な目には会わなかった?」はこちら

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(参考)世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
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