ユングフラウ三山をのぞむ グリンデルワルト・トレッキング(1) ビルクからグリュッチアルプ

Grindelwaldまるで絵葉書の世界に飛び込んだかのようなスイスらしい山村風景に、アルプスの名峰アイガーが鎮座する村グリンデルワルト。この一帯はライトなハイキングコースが縦横無尽に張り巡らされているとともにトレイルランニングの大会アイガー・ウルトラ・トレイルのコースでもある。そんなスイスの代表的なトレイルとあって僕らもこの地を訪れた。

本記事では、シルトホルン方面に行き、ビルクからグリュッチアルプまで歩いたトレッキングレポートをお伝えします。

(トレッキング実施日 2016年7月28日)

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概要

  • スタート地点 ビルク Birg(2,677m)
  • ゴール地点 グリュッチアルプ Grütschalp(1,487m)
  • 12:00出発 15:40到着 
  • 行動時間 約3時間40分(休憩込み)
  • 距離 10km程度(正確な情報が確認できなかったため概算値)

グズついていた天気が回復、シルトホルン方面に

スイス・グリンデルワルトに着いてからは雨混じりの天気でスッキリと晴れる日が無く、キャンプサイトから眺めるアイガーも雲に隠れている日が多かった。

トレッキング初日はダイナミックな展望が望めるメンリッヘンMannlichenからクライネ・シャイデックKleine Scheideggを歩くハイキングコースを歩いたが、ガスがかかり眺望はゼロ。続けてアイガー北壁直下を歩く予定だったが、眺望が望めないため諦めて下山。二日目もクルクルと変わる天候をにらみつつ、フィンシュテックPfingsteggからウンテラーグレッチャーUnterer Gletscher(下氷河)を眺めるトレッキングに向かったが、雷雨となり撤退、という感じで消化不良のまま過ごしていた。

グリンデルワルトを離れる2日前にようやく天気が回復し始め、この日は西側からユングフラウJungfrau、メンヒMönch、アイガーEigerを眺める抜群の眺望が楽しめるという、シルトホルンSchilthorn方面にトレッキングに出かけた。

(参考)フィルストからシーニゲプラッテまでを歩いたトレッキングレポートはこちら

これぞ天空のトレイル グリンデルワルト・トレッキング(2) フィルストからシーニゲプラッテ
まるで絵葉書の世界に飛び込んだかのようなスイスらしい山村風景に、アルプスの名峰アイガーが鎮座する村グリンデルワルト。この一帯はハイキングコースが縦横無尽に張り巡らされているスイスの代表的な山岳リゾート。本記事は、フィルストからファウルホルン山頂を経由し、シーニゲプラッテまで歩いたトレッキングレポートです。
朝のグリンデルワルトは雲ひとつない快晴。右の山がアイガー。グリンデルワルトからは見えないが、アイガーの奥にメンヒ、ユングフラウがある

朝のグリンデルワルトはすっきりとした晴れ。右の山がアイガー。こちら側からは見えないが、アイガーの奥にメンヒ、ユングフラウがある

ロープウェイでビルクまで一気に上がる

グリンデルワルトからラウターブルンネンLauterbrunnenまで列車に乗り、ラウターブルンネンからシュテッヘルベルクStechelbergまではバスで移動。そこからトレッキングのスタート地点のビルクBirg(標高2,677m)までロープウェイを乗り継いでいく。今日は高いところまで一気に上がり、景色を眺めながら下り続けるトレッキングコースだ(尚、このロープウェイはさらに上、標高2,970mのシルトホルン山頂直下の展望台まで続いており、僕ら以外のほとんどの乗客はそこまで上がっていった)。

ロープウェイからは途中まで晴れてユングフラウ三山を綺麗に眺めることができたが、標高が高いビルク手前でガスがかかり始め、ビルクの展望デッキからは残念ながら視界ゼロとなってしまった。

シルトホルン方面へ登るロープウェイからミューレンバッハの滝が見える。この辺りはまだ標高が低く、晴れていた

シュテッヘルベルクからシルトホルン方面へ登るロープウェイからミューレンバッハの滝が見える。この辺りはまだ標高が低く、晴れていた

ビルクに着くとこの状態、ガスでホワイトアウト

ビルクに着くとこの状態、ガスでホワイトアウト

まずはシルトホルンヒュッテを目指す

僕らはガスで真っ白なトレイルを歩き始めた。まずはシルトホルンヒュッテを目指して歩く。しばらくは道幅は広いがガレたトレイルだ。冬場は気持ち良いゲレンデに変わるのだろう。

しばらく歩き、ビルク方面を振り返ると、ガスが徐々に取れて、青空が見え隠れしている。ほんの2〜30分待っていれば、展望台からの絶景を楽しめたかもしれない。

1時間もかからずシルトホルンフュッテに到着。ここからはミューレン方面の案内に沿って下りていく。比較的傾斜のキツイ下りが続く。

ビルクの展望駅を出ると、このような感じ。冬は美しいゲレンデに変わるのだろう。まずは左に進み、左側に見える山肌のトレイルを下っていく

ビルクの展望駅を出ると、このような感じ。冬は美しいゲレンデに変わるのだろう。まずは左に進み、左側に見える山肌のトレイルを下っていく

徐々に青空が見え始める。トレイルから右手方面を眺めた風景。右上の高い部分がビルク。もう少し展望デッキで待っていれば絶景が見えただろうか?

徐々に青空が見え始める。トレイルから右手方面を眺めた風景。右上の高い部分がビルク。もう少し展望デッキで待っていれば絶景が見えただろうか?

正面にユングフラウ三山を眺めながらアルメントフーベルへ

しばらく行くと、徐々にガスが取れはじめ、遠く正面にユングフラウ三山の姿が見え隠れし始めた。スッキリと晴れていれば迫力のある姿を眺めることができるだろう。ここでランチ休憩。

急傾斜のガレた道を下り続け、羊の放牧エリアを抜けるとアルメントフーベルAllmendhubelという場所に辿り着く。ここまで2時間弱(ランチ休憩含む)。ここから引き続き歩いてミューレンMürrenまで下りることも、ケーブルカーを利用して下りることも可能だ。

正面にユングフラウ三山が見え隠れし始める。なかなかの迫力だ

正面にユングフラウ三山が見え隠れし始める。なかなかの迫力だ

奥に見える小高い場所がアルメントフーベル。僕らはその小高い丘に登り返す手前の分岐で左に進んだ

奥に見える小高い場所がアルメントフーベル。僕らはその小高い丘に登り返す手前の分岐で左に進んだ

マウンテンビュートレイルと名付けられたトラバース道が最高だった

僕らはまだ歩き足りなかったため、ミューレン方面に下りることはせず、アルメントフーベル手前の分岐で左手に折れ、グリュッチアルプGrütschalpまで、マウンテンビュートレイルと名付けられたトラバース道を歩くことにした。

このトレイルが最高だった。

適度に緩やかなアップダウンのあるトレッキングコースらしいトレイルで、右手にはユングフラウ三山の絶景と、ラウターブルンネンの谷を挟んで向こう側にヴェンゲンWengenの村、足元にはたくさんの花を眺めながら、気分良く歩くことができるのだ。僕らには、下りのみのコースより、このようなルートのほうが歩いた感じがして良い。

グリンデルワルト近辺のトレイルは道幅も広くきれいに整備されたところが多い。コースによってはベビーカーを押しても歩けると言われるほどだ。普段山歩きをしない人にも気軽にハイキングを楽しんでもらうという意味では素晴らしい場所だが、普段から山を歩いている人には、歩きご耐えという点で、少し物足りなさを感じさせてしまうかもしれない。

一方、このマウンテンビュートレイルは、石や木の根がゴロゴロとした山道だ。

マウンテンビュートレイルにあるベンチから。相変わらず雲が多いものの、とても気持ちの良いトレイルだった

マウンテンビュートレイルにあるベンチから。相変わらず雲が多いものの、とても気持ちの良いトレイルだった

ラウターブルンネンの谷を挟んで向こう側にはヴェンゲンの村が見える

ラウターブルンネンの谷を挟んで向こう側にはヴェンゲンの村が見える

終点はグリュッチアルプ

アップダウンを繰り返しながらゆっくりと標高を下げていき、谷を挟んで反対側に見えるヴェンゲンの村が大きく近づいてくると、間も無くマウンテンビュートレイルの終点グリュッチアルプだ。アルメントルーベル手前の分岐からここまで約1時間半。ここでもまだ標高1,487mあるため、ロープウェイを使って谷底のラウターブルンネンまで下りる。

ここ数日、あまり歩くことができず消化不良気味だったが、今日は天気にも恵まれ、気持ち良くトレイルを歩いた僕らは、満足感に包まれてグリンデルワルトのキャンプサイトに戻った。

この日は、夕日に赤く照らされるアイガー北壁を見ながら、テントの側で、スーパーで買ってきた安いチーズを組み合わせて、チーズフォンデュを作って食べた(スイスは物価が高いが、乳製品は比較的安い!)。

適度にアップダウンのあるトレイルを気分良く進んで行く

適度にアップダウンのあるトレイルを気分良く進んで行く

グリュッチアルプは、ロープウェイでラウターブルンネンと、登山電車でミューレンと接続している

グリュッチアルプは、ロープウェイでラウターブルンネンと、登山電車でミューレンと接続している

キャンプサイトに戻り、自炊。スイスと言えばチーズフォンデュでしょう!!

キャンプサイトに戻り、自炊。スイスと言えばチーズフォンデュでしょう!!

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 正面に迫るユングフラウ三山!
    雲が多いながらも、見え隠れした三つの山の姿は目の前に迫り、インパクト大。すっきりと晴れていればもっと印象的だっただろう

  • 適度なアップダウンのあるマウンテンビュートレイル
    ユングフラウ三山とラウターブルンネンの谷を望む好展望のマウンテンビュートレイルは適度なアップダウンがあって僕らのお気に入りのトレイルとなった

  • 一気に標高を稼ぐロープウェイ
    眺望の良い展望スポットまで一気に連れて行ってくれるロープウェイは、トレッキングとは異なる爽快なアクティビティだった

<改善点>

  • ガスがかかっていても少しは様子を見る
    ホワイトアウトだったビルクの展望台。寒かったこともあり、早々に眺望を諦めて歩き始めたが、20分ほど様子を見ていれば晴れ間から絶景がのぞめたかもしれない・・

  • 自分たちの好きなトレイルをしっかり選ぶ
    ビルクからアルメントフーベルまでのトレッキングコースは、ひたすら下るトレイル。すっきりと晴れていればもっと気持ち良かったのかもしれないが、下りのみだと僕らには消化不良気味に・・

(参考)準備とアクセス、ルート、気候と装備、食事と宿泊等のまとめ記事はこちら

スイス・グリンデルワルト トレッキングまとめ
数多くのハイキングコースが整備されているスイスの代表的な山岳リゾート・グリンデルワルトでのトレッキングのまとめ記事です。アクセス・準備、ルート、気候と装備、宿泊・食事、などについてまとめました。
スイス・グリンデルワルトに行ってわかった4つのこと
まるで絵葉書の世界に飛び込んだかのようなスイスらしい山村風景に、アルプスの名峰アイガーが鎮座する村グリンデルワルト。この一帯はハイキングコースが縦横無尽に張り巡らされているスイスの代表的な山岳リゾート。実際に、グリンデルワルトに行ってわかったことをTIpsとしてまとめました。

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