タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(5)

オーストラリア・タスマニア島、世界自然遺産に指定されているタスマニア原生地の最深部を歩く65kmのトレッキングルート・オーバーランドトラック。ボタングラスの草原にユーカリの木々、ゴンドワナ時代からの太古の森、そしてウォンバットやワラビーなどの野生動物、ここは毎日が見知らぬ動植物との出会いの連続。僕らはこの大自然でこの旅最後となる五泊六日のトレッキングを行った。

五日目、六日目のトレッキングレポートです。

(トレッキング実施日:2017年1月29日、30日)

スポンサーリンク

Day5 概要

  • スタート地点 キアオラ Kia Ora
    • 途中、ダルトン&ファーガソン滝までサイドトリップ
  • ゴール地点 ウィンディーリッジ Windy Ridge
  • 9時50分出発 15時10分到着(休憩込み) 
  • 行動時間 5時間00分(休憩除く)
  • 距離 9.6km(+サイドトリップ1km)

冷温帯雨林の森を行く

朝6時、夜明けと同時にウォンバット探しへ。フンや足跡があるもののやっぱり今日も見つけられず。今日は雲ひとつない快晴になりそうだ。

冷えた体を温めるため、再び寝袋に潜り込み、朝10時に出発。

今日はウィンディーリッジまで9.6kmの行程。冷温帯雨林の森を進み、やがてデュケーンハットへ。かつて毛皮獲りの夫婦が住んでいたのだとか。

今日も早起きしてウォンバット探しに出かけるも、出会うことできず

ウォンバット探しでゆっくりしていたため、この日の出発は一番最後

かつて毛皮獲りの夫婦が住んでいたというデュケーンハット

天然ミストの滝へ

今日は2つのサイドトリップルートがある。ひとつは、ダルトン滝とファーガソン滝を見に行くルート。もうひとつは、ハートネット滝を見に行くルート。それほど滝にこだわりのない僕らは2つの滝をまとめて見られる前者のサイドトリップへ。

今日は暑く、勢いよく流れ落ちて飛んでくる天然ミストが気持ちよかった。

冷温帯雨林の森を歩いていく

ダルトン滝とファーガソン滝までは急な下り坂で、展望地では滑落に注意

ブロックのような四角い石が積み上がったところにあるダルトン滝

勢いよく水が流れ落ちるファーガソン滝

ウィンディーリッジへ

ハートネット滝への分岐からは、しばらく登り。暑さにへばりながら、なんとかデュケーン峠を越え、さらに森を歩き続けて、本日の目的地ウィンディーリッジへ到着。

出発は出遅れたが今日も無事にハットのベッドスペースを確保。

多くのハイカーにとって、今日はオーバーランドトラック最後の夜。ほとんどのハイカーが毎日顔を合わせるため、この頃にはもうみんなが仲間。それぞれのグレイトジャーニーストーリーに花を咲かせていた。

デュケーン峠まではしばらくのぼり。どこがデュケーン峠かわからないまま通過した

パンダニの群生地

今日は雲ひとつない快晴

Day6 概要

  • スタート地点 ウィンディーリッジ Windy Ridge
  • ゴール地点 セントクレア湖 Lake St. Clair / ナルキサスハット Narcissus Hut
  • 8時00分出発 10時40分到着(休憩なし) 
  • 行動時間 2時間40分(休憩なし)
  • 距離 9.0km

雨の最終日

今日はセントクレア湖のナルキサスハットまでの9kmを歩き、そこからフェリーでセントクレア湖を渡る予定。フェリーの時間が決まっているため、他のハイカーも出発が早い。

出発と同時に冷たい雨が落ちてきた。最終日は雨のトレッキングとなった。

タワシのような植物

雨の中ひたすら歩き続ける

フェリーに乗船

雨の中を黙々と歩き続けたため、予定より早く2時間ほどで、ナルキサスハットに到着。ここから無線を使って手配しておいたフェリーのリコンファームを行う。僕らが乗船するフェリーは13時15分発。それまで小屋の中でトルティーヤを食べて過ごす。

ちなみに、フェリーを使わずにセントクレア湖の湖畔を17.5km歩いて行くこともできるが、雨のせいか、今日はそのようなハイカーはいないようだった(ナルキサス小屋に一泊し、翌朝のフェリーで移動するハイカーはいた)。

フェリーは定刻通りに出発。雨のため、フェリーの中から景色が見えなかったのが残念だった。30分ほどの乗船で、対岸のレイクセントクレアビジターセンターへ。

ビジターセンターには、ロニークリークのスタート地点にもあったオーバーランドトラックの大きなボードがあって、ゴールの記念撮影。65kmのロングトレイルを無事に歩ききったことを祝った!

ナルキサスハットから川を眺める

セントクレア湖を渡るフェリーの乗り場

小型のフェリーがやってきた

フェリーは満員。雨のため外の景色がよく見えなかったのが残念だった

65kmのオーバーランドトラック踏破!

ありがとう世界のトレイルを巡る旅

最終日は、レイクセントクレアロッジのキャンプ場に宿泊。翌朝は晴れて清々しい朝だった。バスの時間まで、セントクレアの湖畔でトレイルとの別れの時間を過ごす。

これで僕らの300日間世界のトレイルを巡る旅の、最後のトレッキングが終了。

タスマニアの大自然にどっぷりつかれる贅沢な六日間。どこまでも続くタスマニアの原生地、見たことのない動植物との出会い、他のハイカーとの程よい距離感など、オーバーランドトラックは、最後を締めくくるのにぴったりの、心に残るトレッキングとなった。

この後、シンガポールでの短い滞在を挟んで、2017年2月7日に無事に日本に帰国。

訪れた世界のトレイルは50ヶ所以上、歩いた総距離は1,000kmを超えた。達成感とこの旅で芽生えた新たな好奇心が僕らを包む。300日間の世界一周の旅は幕が下りたが、きっとこれからも僕らは世界のトレイルを歩き続けるだろう。

300日間の世界のトレイルを巡る旅もこれでおしまい!楽しかったね

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 他のハイカーと過ごすトレッキング終了後の時間
    オーバーランドトラックでは、個人ウォークでも、多くの人がほぼ同じ日程で歩くため、毎日山小屋で顔を合わせることになる
    いろんなバックグラウンドのハイカーが、日に日に仲良くなって、晩御飯を食べながら、その日の出来事やこれまでの経験など語り合う穏やかな時間が心地よかった

<改善点>

  • フェリーの時間の選び方
    フェリーは10時45分(1便)、13時15分(2便)、15時45分(3便)の1日3便。定員は22名。予約時点で2便を希望したが、既に満席とのことで3便を予約することになった。通常一人40ドルだが、6名以下の場合、利用者全体で240ドル払う必要がある
    結果的に当日2便に空席が出て乗ることができたが、そうでなければ二人だけで3便に乗り240ドル負担しなければならなかったかもしれない。2便が満席なら3便ではなく1便を予約したほうが良い。早起きして出発すれば十分間に合う時間だし、実際1便に乗るハイカーは多くいた

初日、二日目、三日目、四日目のトレッキングレポートはこちら

タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(1)
タスマニア島・オーバーランドトラック。初日ロニークリークからウォーターフォールバレーまでの約10.7kmのトレッキングレポートです。途中クレイドルマウンテンへのサイドトリップも実施
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(2)
タスマニア島・オーバーランドトラック。二日目ウォーターフォールバレーからウィンダミア湖までの約7.8kmのトレッキングレポートです。
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(3)
タスマニア島・オーバーランドトラック。三日目ウィンダミア湖からペリオンハットまでの約16.8kmのトレッキングレポートです。途中ワラビーの親子にも遭遇。
タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(4)
タスマニア島・オーバーランドトラック。四日目ペリオンハットからキアオラまでの約8.6kmのトレッキングレポートです。マウントオッサへのサイドトリップルートも途中まで歩きました。

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
スポンサーリンク

シェアする