ギリシャ・サマリア渓谷 トレッキングまとめ

Samaria Gorgeギリシャはエーゲ海の南にあるクレタ島。ギリシャ最大の大きさを誇るこの島には、2,000mを超える山がいくつもあり、サマリア渓谷という人気のトレッキングコースがあると聞いてやってきた。1,230mのスタート地点からクレタ島南岸を目指して深い渓谷を歩く山下り。今回はこのサマリア渓谷を歩く日帰りトレッキングを楽しんだ。

本記事では、ギリシャ・サマリア渓谷でのトレッキングのまとめとして、アクセスと準備、ルート、天候と装備、食事と宿泊についてレポートします。

(2016年6月時点の情報です)

目次

サマリア渓谷へのアクセスと準備

サマリア渓谷は、ギリシャ・クレタ島の南西部にあり、クレタ島第二の都市ハニアからアクセスすることが一般的です。
 
サマリア渓谷を下りルートで歩く場合、行きと帰りでそれぞれ交通手段が異なります。
 
<行き>
サマリア渓谷へは、ハニアからローカルバスで、オマロスという村へ向かいます。ハニアのバスステーションから、6:15、7:45、8:45に出発するバスがありました。オマロスまでは45分程度。
 
<帰り>
サマリア渓谷のゴールであるアギア・ルーメリからスファキアまではフェリーで移動し、スファキアからハニアまではローカルバスで戻ります。アギア・ルーメリからのフェリーは17:30出航で、18:45頃スファキアに到着。スファキアからのバスは時刻表では18:30でしたが、フェリーの到着に合わせて接続し、出発しました。ハニアまでは1時間半〜2時間程度。
 
運賃は、バスは行きのハニア→オマロスと帰りのスファキア→ハニアを、ハニアのバスターミナルでセットで購入し15.7ユーロ/人。フェリーは12.7ユーロ/人でした。
 
その他、ハニアやイラクリオン(クレタ島最大の都市)からツアーで訪れることも可能です(往復のバス・フェリーなどの移動手段のみが手配されるツアーで、サマリア渓谷はガイド無しで各自で歩くようです)。
 
サマリア渓谷の入場料として、入り口でひとり5ユーロ必要です。
 
ハニアからオマロスへのローカルバス

ハニアからオマロスへのローカルバス

 

サマリア渓谷のトレッキングルート

スタート地点のオマロスから、ゴールのアギア・ルーメリまでの約16km、ほぼ一本道で道を間違えるような分かりにくい場所はありませんでした。ピークシーズンには多い日で、1日2,000人以上が訪れるということで、トレイルは明確であり、要所要所で案内板や水場・トイレが整備されています。
 
16km歩くのに5〜7時間くらいかかります。僕らは10時過ぎにスタートし、途中休憩を含めて16時半にゴールに到着しました。
 
その他、オマロスからサマリア渓谷に入らず山に登るトレイルや、アギア・ルーメリからスファキアまで海沿いを歩くトレイルなど、サマリア渓谷周辺に複数のトレイルがあるようです。
 
トレッキングレポートはこちら
 
案内板には、区間ごとのコースタイムなども記載されています

案内板には、区間ごとのコースタイムなども記載されています

このような整備された水場があります

このような整備された水場があります

サマリア渓谷の気候と装備

僕らがクレタ島を訪れた6月下旬は、毎日快晴で日差しが強く、気温も30℃を超えていました。サマリア渓谷のスタート地点は標高1,230mということもあり、やや涼しく感じましたが、そこからどんどん標高を下げていくので、樹林帯の中でもかなり暑かったです。
 
サマリア渓谷は毎年5月頭にオープンし、10月末にクローズします。(オープン・クローズともにその年の降水量やトレイルの整備状況によって前後するとのこと。)
なお、2,000mを超える山々は冬には雪で覆われるそうです。
 
装備については、季節によりますが、日差し・暑さ対策をしっかりするとともに、すべて下りのトレイルのため、靴底のしっかりしたトレッキングシューズが望ましいです。そこが薄いシューズの場合、足が痛くなる可能性があります。下りが不安な人はトレッキング・ポールがあっても良いと思います。
 

僕らの海外トレッキング&世界一周の装備・持ち物のまとめ記事はこちら

https://trailtravelers.net/world-travel-item/

 
きつい日差し。標高が下がるにつれて、気温も上昇してきます

きつい日差し。標高が下がるにつれて、気温も上昇してきます

サマリア渓谷での食事と宿泊

スタート地点のオマロスに、簡単な食堂・売店がある以外、ゴール地点まで食べ物を購入できるところはありませんでした。5〜7時間ほど歩くので必ず食べ物は持って行きましょう。ハニアのバスターミナルにも食堂・売店があるので、前日に準備できなければ、こちらで購入するのが良いと思います。水場はたくさんあるので、途中の給水は可能です。ゴール地点のアギア・ルーメリにはたくさんのレストランがありました。
 
ハニアに宿泊し、日帰りでサマリア渓谷を訪れるのがスタンダードですが、アギア・ルーメリにもホテル・ゲストハウスがあるので、ここで一泊することも可能です。ただし、アギア・ルーメリからスファキアなどの他の町への移動については、手段・時間ともに限られているので、注意してください。
 
スタート地点オマロスの小さな食堂・売店

スタート地点オマロスの小さな食堂・売店

参考にしたサイト

サマリア渓谷の情報収集にあたっては、以下のオフィシャルサイト(英語)が参考になりました。

まとめ

クレタ島はギリシャ文明発祥の地です。クノッソス宮殿などの遺跡、ベネチア時代の面影を残したハニアの街、エーゲ海やリビア海に面した美しいビーチ、そして2,000mを超える山々など、様々な観光・アクティビティが楽しめる島です。また、オリーブオイルをふんだんに使ったクレタ料理も美味しかったです。
 
クレタ島・サマリア渓谷のトレッキングは、切り立った岩壁の渓谷を歩き、海がゴールという特徴的なもので、整備されたトレイル、観光拠点となるハニアから日帰りできるアクセスの良さなどから、旅行と組み合わせてトレッキングを楽しみたいという方にオススメできる場所だと感じました。
 
トレッキングをメインとする場合でも、サマリア渓谷周辺の幾つかのトレイルがあるので、組み立て次第で、面白いトレッキングができるのではと思います。
 
最後に、実際にギリシャ・サマリア渓谷に行ってわかったことをまとめてみました。
 
 
 
クノッソス宮殿

クノッソス宮殿

ハニアのベネチアンポート

ハニアのベネチアンポート


 
 

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

https://trailtravelers.net/worldtravel-route/

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