南アフリカ マロティ・ドラケンスバーグ国立公園 ジャイアンツカップトレイル トレッキングまとめ

世界遺産マロティ・ドラケンスバーグ公園。南アフリカとレソトの国境沿いにあり、名前の由来の通りドラゴンが出てきそうな秘境。3000m級の山々が連なり、絶壁と渓谷が美しい景観を織りなしている場所だ。ここにはジャイアンツカップトレイルというトレッキングコースがあり、僕らは5日間かけて歩いた。

本記事では、ジャイアンツカップトレイルでのトレッキングのまとめとして、ルート、準備とアクセス、気候と装備、食事と宿泊、などについてレポートします。

(2016年10月時点の情報です)

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ジャイアンツカップトレイルとは

南アフリカ共和国東部の世界遺産マロティ・ドラケンスバーグ公園内にあるトレッキングコース。レソト王国との国境を成すドラケンスバーグ山脈の景観や多様な動植物、サン人の岩絵・壁画などが楽しめます。全長は約60km。僕らは4泊5日で歩きました。

なお、ジャイアンツカップトレイルを舞台にしたウルトラトレイルの大会「ULTRA-TRAIL  DRAKENSBERG」も開催されています。

ドラケンスバーグ山脈の麓を歩く美しいトレッキングコース

様々な動物との出会いも

トレッキングルート

サニパスロードSani Pass Road沿いのトレイルヘッドからスタートし、フォレラ小屋Pholela Hut、ムジムクルワナ小屋Mzimkhulwana Hut、ウィンターフーク小屋Winterhoek Hut、スウィマン小屋Swimanを経由し、ブッシュマンズネックBushman’s Nekまで歩くのが一般的なルートとなります。ドラケンスバーグ山脈の東側を北から南に向けて歩くことになります。

スタート地点は、南アフリカとレソトの国境のサニパスではなく、国境手前のサニパスホテルやサニロッジバックパッカーズが最寄りです。 サニパスロード沿いのEzemvelo KZN Wildlifeのレンジャー小屋近くが正式なスタート地点とのことですが、僕らは宿泊していたサニロッジバックパッカーズに近い、Gxalingenwa Vally沿いを入っていくトレイルヘッドからスタートしました。

ルート上には小屋が整備されています。フォレラ小屋、スウィマン小屋へは車でアクセス可能なので、一部分のみを歩くなど、スタート・ゴール地点をアレンジすることも可能です。

トレイルは整備され、マークもきちんとありました。なお、ジャイアンツカップのメインルートの他に、デイウォークとしていくつかの周辺ルートも整備されているようですが、こちらはメインルートに比べると、マークがなかったり踏み跡が薄くなっているところもありました。

その他、サニロッジバックパッカーズを起点としたデイウォークルートも複数あるようでした。サニロッジバックパッカーズのスタッフは、ジャイアンツカップトレイルを含むこの辺りのトレッキングに詳しいため、聞いてみると良いでしょう。

トレッキングレポートはこちら

ドラゴンが住む秘境 南アフリカ マロティ・ドラケンスバーグ国立公園 ジャイアンツカップトレイル (1)
世界遺産マロティ・ドラケンスバーグ公園。南アフリカとレソトの国境沿いにある、名前の由来の通りドラゴンが出てきそうな秘境。ここにジャイアンツカップトレイルというトレッキングコースがあり、僕らは5日間かけて歩いた。トレッキング初日・二日目のレポートです。
ドラゴンが住む秘境 南アフリカ マロティ・ドラケンスバーグ国立公園 ジャイアンツカップトレイル (2)
世界遺産マロティ・ドラケンスバーグ公園。南アフリカとレソトの国境沿いにある、名前の由来の通りドラゴンが出てきそうな秘境。ここにジャイアンツカップトレイルというトレッキングコースがあり、僕らは5日間かけて歩いた。トレッキング三日目から五日目のレポートです。

トレッキングルート上には、足跡の形をした白いマーキングがされています

アクセスと準備

パーミット

ジャイアンツカップを歩くためには、事前にEzemvelo KZN Wildlifeへ連絡し、パーミットを取得する必要があります。小屋の予約を行うとパーミットを取得することができます。また、登山届Mountain Rescue RegisterをEzemvelo KZN Wildlifeのオフィスで記入する必要があります。僕らは初日に泊まったフォレラ小屋近くのオフィスで登山届を記入しました。またトレッキング終了後は、歩き終えた近くのオフィスで下山した旨を記入するルールになっています。

トレッキングするには、ツアーもあるようですが、僕らは個人で歩きました。

アクセス

サニパスロード沿いにあるスタート地点へは南アフリカのダーバンからアクセスできます。僕らはそれまで滞在していたケープタウンから飛行機でダーバンまで移動し、ダーバンからサニパスロードまでは車で移動しました。NUD Express(Underberg Express)というところに事前にメールをして、ダーバンの空港から、ジャイアンツカップのトレッキング前後に宿泊したサニロッジバックパッカーズまでの送迎を手配しました。車で約3.5時間、料金はひとりR650のため、ふたりでR1300でした。

他には、レンタカーや乗り合いバスを乗り継いで移動する方法もあります。ダーバンから乗り合いバスは、ピーターマリッツバーグPietermaritzburg、アンダーバーグUnderburgでバスの乗り継ぎが必要です。バスは人が集まらないと出発しないため、ダーバンからその日のうちにサニパスロード沿いまでたどり着くことができない可能性があります。僕らは安全面と移動時間を考慮し、値段は高いですがタクシーを利用しました。

サニロッジバックパッカーズからトレイルヘッドまでは2.5kmほどで、僕らは歩いていきました。

トレッキング終了後、ブッシュマンズネックからサニロッジバックパッカーズまでは、Easy Move Junior Cabsというところに事前にメールをして送迎を手配しました(車で約1.5時間、ふたりでR400)。

送迎の手配については、僕らは特に大きなトラブルなく移動できましたが、急にキャンセルや時間変更の要請の連絡が来るケースもあるようなので、日程には余裕を持って行動されることをおすすめします。

気候と装備

Ezemvelo KZN Wildlifeのオフィスで係りをしている人に聞いたところでは、暑さが落ち着き天候も安定する日が多い秋が、一番歩く人が多いとのことです。夏はかなり暑くなるようなのでトレッキングは難しいでしょう。僕らは10月(現地の春)に訪れましたが、トレイルは日陰があまりなく、天気が良い日の日中はかなり暑かったです。暑さ対策・日焼け対策をしっかりしていきましょう。朝晩はそこそこ冷え込みました。また急に天気が崩れることももあるので、全天候に対応できる装備は必要です。この辺りは10月から4月までが雨の多い時期とのことです。

歩く上で危険な箇所はないため、シューズは軽量で歩きやすいものが良いと思います。

小屋以外で給水できる場所はほとんどありませんでした。小屋の水も近くの小川から引いているケースもあったので、浄水した方が安心でしょう。

ルート上の小屋に宿泊可能ですが、バンクベッドがあるだけなので、寝袋及びスリーピングマットを持参しましょう。ムジムクルワナ小屋以外は、マットレスはありました。

ムジムクルワナ小屋と、ウィンターフーク小屋は電気が来ていないので、ロウソクを持参すると便利でしょう。

僕らの海外トレッキング&世界一周の装備・持ち物のまとめ記事はこちら

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ムジムクルワナ小屋はマットがありませんでした。寝袋だけではなくスリーピングマットも持参しましょう

食事と宿泊

食事

トレイル上には売店やレストランはありませんでした。一部のEzemvelo KZN Wildlifeのオフィスでは食べ物などを売っているという情報もありましたが、僕らが行ったときはありませんでした。僕らが4日目に宿泊したスウィマン小屋やゴールのブッシュマンズネックなどには、トレイルから少し離れたところにホテルがあるようです。

サニパス周辺もスーパーはないので、サニパスに入る前にトレッキング中の食糧は調達しておくのがよいでしょう。ダーバンからサニパスに行く際や、ブッシュマンズネックからサニパスに戻る際に、通り道になるアンダーバーグUnderbergという街には、大型のSPARというスーパーがありました。ここがサニパスに一番近い大型スーパーのようです。僕らは、トレッキング中の食糧は、それまで滞在していたケープタウンのスーパーであらかじめ購入して持って行きました。またブッシュマンズネックからサニパスに戻る際に、送迎のドライバーに交渉して、アンダーバーグのスーパーに立ち寄ってもらいました。

宿泊

宿泊はトレイル上の小屋を利用しました。この辺りは指定地以外でのキャンプは禁止されています。小屋の予約はEzemvelo KZN Wildlifeへ直接メールしました。小屋は無人で管理人が不在のため、当日料金を支払うことはできず、事前にクレジットカード決済か銀行振込しか支払いができないようです。クレジットカード情報をメールで送付しなければならなかったので、僕らは念のためワンタイムデビットカードを使いました。

トレッキングの前後はサニパスロード沿いにあるサニロッジバックパッカーズに宿泊しました。僕らはドミトリーに宿泊しましたが、個室もあります。またキャンプも可能です。レストランや小さな売店が併設されているほか、キッチンがあり自炊も可能です。周辺のトレッキングやその他アクティビティのツアーを手配することもできるようです。

なお、サニロッジバックパッカーズの近くに、サニパスホテルという、よりランクの高いホテルがありますが、僕らが訪れた時は改修工事を行っており、営業はしていませんでした。

その他、フォレラ小屋の近くにキャンプ場、スウィマン小屋とブッシュマンズネックの近くにホテルがあるようでした。

三日目に利用したウィンターフーク小屋

トレッキング前後に宿泊したサニロッジバックパッカーズのコモンスペース

費用

(参考) 1R(ランド)=約7.5円 ※2016年10月レート

  • ダーバンからサニロッジバックパッカーズまでの送迎 1人R650
  • サニロッジバックパッカーズ(ドミトリー) 1人1泊R150
  • 山小屋の宿泊料 1人1泊R100
  • ブッシュマンズネックからサニロッジバックパッカーズまでの送迎 1台R400

参考にした情報

Ezemvelo KZN Wildlife

Ezemvelo KZN Wildlifeのジャイアンツカップトレイルのサイトです。ルート情報やルール、アクセス方法など一通りの情報が整理されています。ブローシャ―はダウンロードも可能です。まずはこれを読んで概要をつかむのがよいでしょう。

なお、初日に泊まったフォレラ小屋の近くのEzemvelo KZN Wildlifeのオフィスで、当該ブローシャ―にジャイアンツカップトレイルや周辺トレイルの大まかな地図を冊子にしたものをもらいました。

サニロッジバックパッカーズ

トレッキング前後に宿泊したサニロッジバックパッカーズのサイトです。宿泊に関する情報以外に、トレッキング情報やアクセス情報が詳しく書かれており参考になりました。

「Getting Here」という項目のところに、ダーバンやブッシュマンズネックなどからサニロッジバックパッカーズまで、個人でアクセスする場合の方法が書かれています。僕らはここに載っている情報を参考に各送迎を手配しました。

まとめ

ドラケンスバーグ山脈にあるルートと聞いて、険しい山中を歩くのかと思っていましたが、ドラケンスバーグ山脈を眺めながら歩ける歩きやすいルートでした。日本ではなかなか見られないような広大な景色を楽しむことができ、とにかく大自然の中をできるだけ長く歩き続けたいという方にはぴったりでしょう。ただし景色の変化は多くはないので、時間がない場合はスウィマン小屋までの3泊4日にしたり、サニロッジからのデイハイクにしても良いと思います。

この辺りはアクセスがそこまで良くないため、レンタカーを借りて、南アフリカやレソトを周遊しながらドラケンスバーグ山脈にも訪れるという楽しみ方も良いでしょう。ちなみに、レソトへ抜ける道は途中から未舗装路となり、四駆でなければ通れないので注意してください。

最後に、実際にジャイアンツカップトレイルに行ってわかったことをまとめました。

南アフリカ マロティ・ドラケンスバーグ国立公園 ジャイアンツカップトレイルに行ってわかった3つのこと
世界遺産マロティ・ドラケンスバーグ公園。南アフリカとレソトの国境沿いにある、名前の由来の通りドラゴンが出てきそうな秘境。ここにジャイアンツカップトレイルというトレッキングコースがあり、僕らは5日間かけて歩いた。本記事では、ジャイアンツカップトレイルに実際に行ってわかったことをTIPSとしてまとめました。

南部アフリカの大自然を感じながら歩くことができる

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
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