ツール・ド・モンブラン(TMB)に行ってわかった4+1つのこと

TMB

ヨーロッパアルプス、モンブラン山群の周りをフランス、イタリア、スイスの3ヵ国にまたがる形で全長160〜170kmのトレッキングコースが整備されている。これがツール・ド・モンブラン(TMB)だ。トレイルランニングの大会UTMBでも有名なこのトレイルは僕らにとっても憧れの場所。今回は部分的ではあるが6日間かけてTMBを歩いた。

本記事では、実際に行ってわかったTMBトレッキングのTipsをお伝えします。

(2016年7月時点の情報です) 

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その1:挨拶はボンジュールとボンジョールノ!

フランス、イタリア、スイスにまたがるモンブラン山群。僕らはまずフランスのシャモニー近くから歩き始めましたが、ボンジュールと爽やかな笑顔で挨拶してくれるトレッカーが多かったです。

一方モンブランではなくモンテビアンコになるイタリアでは、やはりボンジョールノが優勢。でもボンジュールの挨拶も3分の1ぐらいありました。また犬を連れて歩いている人をたくさん見かけたのもイタリア側のツール・ド・モンブランでは印象的でした。

そしてスイスでは、モンブラン周辺はフランス語圏のため、ここでもボンジュール。

あとは道を譲ってもらった時などの、メルシーとグラッツェを挟めば、国をまたいでトレッキングするツール・ド・モンブラン気分も一段と盛り上がるはず。なお、山小屋や街のキャンプ場、バス、観光案内所などで必要な会話は英語が通じました。

イタリアでは犬を連れた人も多く見かけました

イタリアではボンジョールノ。そして、犬を連れた人も多く見かけました

その2:ご当地グルメを楽しもう

国をまたいでトレッキングするツール・ド・モンブランでは、ご当地感のあるものを食べるのも楽しみのひとつです。

物価が高めの西欧ですが、フランスはスーパーマーケットを探せばバケット、ハム、チーズなどは手頃な値段で手に入ります。フレッシュハーブも日本より安いのでアクセントに加えて、手作りサンドイッチでモンブランを眺めながらのランチタイムなんていうのも楽しいです。シャモニーではスーパーUという店が比較的安かったように感じました。またパン屋もいくつかあるので、それほど安くはありませんがやっぱりとても美味しいいろんな種類のパンが売られています。モンブランを見ながらモンブランを食べるというのも出来ます。山小屋やロープウェイの上の駅でもサンドイッチやクレープが買えます。

イタリアではフェレ谷のキャンプサイトCamping Grandes Jorassesで食べたピザが忘れられません。生地から作って窯で焼いているようで、とても美味しかったです。トッピングはいろいろあり一枚5〜6ユーロでした。またクールマイユールのビジターセンターの隣にあるバールでは、エスプレッソを立ち飲みするカウンターがあり賑わっていました。山小屋でもラテ、チョコラータ、カプチーノといったメニューがありました。

スイスではやはり乳製品。大フェレ峠を下った先にあるラプール小屋は牧場が併設されており、そこで取れた牛乳を使ったミルクシェイクが楽しめました。なお、スイスは西欧の中でも一段と物価の高い国。スーパーマーケットではプライベートブランドの商品があれば値段が抑えられますが、ラフーリーやシャンペなど、ルート周辺の街にはあまり大きなスーパーがないので、スイスプライスに驚くことも。

イタリア・フェレ谷のキャンプサイトCamping Grandes Jorassesで食べたピッツァ。クオリティ高し!

イタリア・フェレ谷のキャンプサイトCamping Grandes Jorassesで食べたピッツァ。クオリティ高し!

ラ・プーリ小屋近くの風景。搾乳待ちの牛たち

ラ・プーリ小屋近くの風景。搾乳待ちの牛たち

その3:街のキャンプサイトに泊まるという選択肢もアリ

ツール・ド・モンブランのルート上や麓の街には素晴らしい山小屋やホテル、ゲストハウスがたくさんありますが、シーズン中はかなり前から予約しないと難しいところも。今回僕らは山小屋の予約が取れなかったこともあり、予約なしで街のキャンプサイトをいくつか利用しましたが、こちらもなかなか快適でした。

キャンプサイトは、トイレ、ホットシャワー、洗い場(キッチンはなし)、Wi-Fi、洗濯機などがあり、小さな売店やレストラン、バーが併設されているところもあります。テントごとに細かく区画はされておらず、「この辺の空いてるところに張って」とアバウトに指定されることが多かったので、予約なしでもスペースは見つけられそうでした(オートキャンプやコテージはスペースに限りがあり予約したほうが良さそう)。

ツール・ド・モンブランのルートから外れて街まで降りてこないといけないため、移動の時間がかかりますが、宿泊費用を抑えたい、または宿泊場所は予約せずに状況に応じて自由に決めたい、というスタイルにはオススメです。

なお、街のキャンプサイトといってもモンブランの麓でそこそこの標高があり、また谷間にあるため朝日が差し込むのが少し遅いため、明け方は夏でもかなり冷え込みます。防寒対策は忘れずに。僕らはシャモニーでキャンプをした初日は、対策もままならなかったため、寒くてなかなか眠れませんでした。

シャモニーのキャンプサイトCamping de L’lle des Barrats。シャモニー内を巡回するバスで目の前まで行くことができます。中心部からも歩いて10分ほど

シャモニーのキャンプサイトCamping de L’lle des Barrats。シャモニー内を巡回するバスで目の前まで行くことができます。中心部からも歩いて10分ほど

イタリア・ヴェニ谷のキャンプサイトHobo camping Val Veny Cuignon。ここは広々としていて、静かなところでした。

イタリア・ヴェニ谷のキャンプサイトHobo camping Val Veny Cuignon。ここは広々としていて、静かなところでした。

その4:トレッキング用品は現地調達も十分可能

シャモニーの街にはアウトドアショップがたくさんあります。各種有名グローバルブランドの専門店とともに、ブランド関係なく取り揃える総合アウトドアショップもあります。僕らはシャモニーでキャンプ用具一式を揃えました。ちなみに海外ブランドの商品は、物によっては日本で買うより安い価格設定のものもありました。

スネルスポーツ(SNELL SPORTS)はシャモニーではトレッキング用品については一番品揃えがあるようです。店員は商品に詳しそうな人が多く、ツール・ド・モンブランをトレッキングするのに必要な装備の程度についていろいろ相談に乗ってくれます(英語またはフランス語)。このブランドのこの型番・色等の細かい指定があると難しいですが、こだわらなければ、ツール・ド・モンブランでトレッキングするのに必要なものはシャモニーで一通り揃えることは出来そうです。防寒対策などは現地に入ってから気温を体感して買い足すのも一つの手かもしれません。

なお、クールマイユールやシャンペにも訪れましたが、街の規模はシャモニーが一番大きく、トレッキング用品の買い物という意味ではシャモニーがベストに感じました。

シャモニーにある総合アウトドアショップのスネルスポーツ(SNELL SPORTS)

シャモニーにある総合アウトドアショップのスネルスポーツ(SNELL SPORTS)

ブランドショップも沢山あります。ここでしか買えないアイテムがあるかも!?

ブランドショップも沢山あります。ここでしか買えないアイテムがあるかも!?

おまけ:女子および清潔さや快適さをやや求める方へ

ツール・ド・モンブランの山小屋については他の書籍やサイトなどでも詳しいので、ここでは特にツール・ド・モンブランで街のキャンプサイトを利用する場合の、Tipsや持って行って良かったもの(トレッキング装備以外)をまとめます。

マイ石鹸があると便利

キャンプサイトによっては、洗面所に手洗い石鹸がないところがあります。トレッキング後だけでなく、テントを立てたり料理をしたりなど、何かと手を洗う機会は多いので、マイ石鹸があると快適でした。

固形石鹸の方が、飛行機移動の際の液体物持込を気にせずに済み、カバンの中で溢れてベタベタになることも少ないのでおすすめ。トレッキング中は荷物軽量化のため、固形石鹸を使う分だけナイフで小さめに切って持ち歩いています。日程が短ければ紙石鹸などの選択肢もありますね。

なお、手を拭く紙もないところが多く、ハンドドライヤーが設置されているか何もないかというところが多かったです。

泊まったところだけの印象ですが、三つ星のキャンプサイトは石鹸やハンドドライヤーがあるところが多く、二つ星だと水道があるだけのところが多い気がしました。また、トイレットペーパーはどこでも備え付けがありました。

シャワーで冷えないように入る時間は考えよう

夏でも朝晩は冷え込むので、シャワーで寒い思いをすると辛いです。

シャワーはあまり温かくない場合があります。お湯の温度がそもそも低めだったり、シャワーブースの構造上温かい空気が逃げやすかったり、というのはキャンプサイトの星とは関係なくいろいろでした。

また、 山小屋やホテルと違って外気に触れることが多いキャンプでは、髪の長い人は特に、濡れたままで過ごすと芯まで冷えて結構寒いです。ドライヤーがあればいいですが、三つ星だと壁に備え付けられている場合もありますが、二つ星だとないことが多かったです。洗面所にコンセントはだいたいあったので、荷物が気にならなければマイドライヤーを持っていくということももちろん可能ではありますが。

まだ気温が下がらない夕方早めの時間に入って寝るまでに髪を自然乾燥させるパターンが一番快適でした。朝日が昇って暖かくなってから出発前に入るパターンもありますが、夜より朝シャワー派の人のほうが多いので、混んでいるキャンプサイトでは朝はシャワー待ち行列が出来ることがあります。

洗い場はあるが、スポンジ・洗剤は持参

キッチンはありませんが洗い場はあります。食器用と洗濯用で分かれているところもありました。食器の洗い場は水とお湯が出ますが、スポンジ、洗剤などはありません。

洗剤があれば手洗い洗濯もできますが、7月の気候では夕方洗って一晩干してもかなり薄手のものでないと乾きませんでした。昼間の日差しは強いので、ザックに吊るして持ち歩くなど、太陽に当てれば乾きます。また有料ですが洗濯機、乾燥機もあります。

夜静かでないと寝られない人は耳栓が必要かも

テントだけの人のスペース、車ありの人のスペース、バンガロー・コテージなどが並ぶスペースに分かれています。

テントだけの人のスペースは細かく区画されておらず、「この辺の好きなところに」とアバウトに指定されるかたちです。予約なしでもほとんどの場合スペースを見つけて張ることが出来ると思いますが、逆に言えば、混んでくると隣のテントとの距離はかなり近くなることがあります。

テントはかなり音が聞こえるので、夜静かでないと寝られない人は耳栓があったほうがいいです。加えて、どんなテントの隣に張るかは周りを観察したほうがいいです。グループで夜遅くまで盛り上がる人や、イビキがなかなかすごい人などはできるだけ見極めたいところです(日本の山のテント場でも言えることですが)。それでも自分より後に来る人は選べませんが。

この世界一周旅行中、安宿のドミトリーや夜行バスで寝る時を想定して耳栓を持っていましたが、初めて使ったのがヨーロッパで隣のテントのイビキ対策とは想定外でしたが、ともあれ、持っていてよかったです。

TMBトレッキングで気になることがあればコメント欄に!

ツール・ド・モンブラン(TMB)のトレッキングって実際どうなの?と気になることがあれば、コメント欄にメッセージいただければ、今回のトレッキングの実体験をもとに、わかる範囲でお答えします!

フランス・イタリア・スイスを歩く TMBトレッキング (1) フランス編
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ツール・ド・モンブラン(TMB)トレッキング まとめ
ヨーロッパアルプス・モンブラン山群の周りをフランス、イタリア、スイスの3ヵ国にまたがって整備されているツール・ド・モンブラン(TMB)のトレッキングまとめ記事です。アクセス・準備、ルート、気候と装備、宿泊・食事、などについてまとめました。

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