レソトの首都マセルから南東に約120キロの山あいにある村セモンコン。今も伝統的な服装である毛布をまとった姿のレソト人が生活する田舎で、ここには南部アフリカ最大の落差を誇るマレツニャーネの滝がある。この地を訪れた僕らは一度やってみたいと思っていたポニー・トレッキングを行った。
本記事では、セモンコンでのポニー・トレッキングのまとめとして、ルート、準備とアクセス、気候と装備、食事と宿泊についてまとめました。
(2016年11月時点の情報です)
セモンコンとは
セモンコンは、レソトの首都マセルから南東に約120キロの山あいにある村で、南部アフリカ最大の落差を誇るマレツニャーネの滝があります。セモンコンは、ソト語で「煙の立つ場所(Place of Smoke)」という意味で、その煙の立つ場所とはマレツニャーネの滝のことだそうです。
マレツニャーネの滝がある以外、特に目立った観光スポットはありませんが、毛布をまとい馬にまたがった人々など、首都マセルでは見られないような昔ながらのレソトの生活風景が楽しめます。
トレッキングルート
セモンコンでのトレッキングは、マレツニャーネの滝を目的地とし、その周辺の農村を歩き回るルートが一般的のようです。
マレツニャーネの滝を正面に見ることができるビューポイントまでの往復3時間程度のルートが基本で、そこからさらに、滝の上部あるいは約200m下の滝壺まで歩くことが可能です。
僕らはポニー・トレッキングで、滝のビューポイントを訪れました。復路は往路と異なる道を通りました。農村地帯を進み、丘の上からセモンコンの集落を眺め、最後にマレツニャーネ川をポニーで渡るルートでした。
マレツニャーネの滝を訪れるポニー・トレッキングのレポートはこちら
https://trailtravelers.net/lesotho-semonkong/
なお、マレツニャーネの滝は、ギネス公認世界一の高低差のアブセイルができるポイントとしても有名です。アブセイルとは、崖などの高いところから地上までロープを下ろし、そのロープに沿って下りるアクティビティです。約200mも崖をロープで降りるなんて、僕にはとてもできませんが、ガイドがしっかり付くので初心者でもできるそうです。
アクセスと準備
セモンコンへは首都マセルからアクセスします。僕らはサニパス滞在後、東部の町モコトロンに一泊し、首都マセルを経由してセモンコンを訪れました。
モコトロンからマセルへのアクセス
モコトロンからマセルは1日1本直通のバスが出ています。朝7時にモコトロンのバスターミナルへ行きました。それを逃すと乗り合いミニバスを何回か乗り継いで行くことになります。この直通バスは50人乗りほどの大型バスでした。バスは8時頃に出発し、途中の街で何度も停車し、マセルのバスターミナルに到着したのは15時半頃でした。
(参考)レソト サニパスでのトレッキング記事はこちら
https://trailtravelers.net/lesotho-sanipass-summary/
マセルからセモンコンへのアクセス
マセルからセモンコンへは乗り合いミニバス(10人乗りくらいのハイエース)を利用しました。マセルのバスターミナル発で人が集まり次第出発します。マセルのバスターミナルはものすごい数のミニバスが停車しており、僕らはセモンコン行きがどれかを色々な人に尋ねてようやく見つけることができました。すでに何人か乗車していたため、30分ほどで満席となり出発しました。16時半頃出発し、到着したのは19時過ぎ。辺りは街灯がほぼなく真っ暗でした。
乗り合いミニバスはセモンコンの中心部に到着します。僕らが宿泊したセモンコン・ロッジまではここから歩いて20分ほどです。もう真っ暗だったので、客引きに来たタクシーを利用して、宿まで移動しました。
マセルとセモンコンの間は、乗り合いミニバス以外に、大型のバスも運行しているようでした。
トレッキング準備
ポニー・トレッキングやアブセイルなどの各種アクティビティは、僕らが宿泊したセモンコン・ロッジで全て手配できます。
モコトロン周辺でのトレッキングに許可証等は不要です。
気候と装備
レソトは全土が温暖湿潤気候または西岸海洋性気候であり、イタリア北部に似ているそうです。雨季は存在しないものの、10月から4月の夏季に雨が多く、冬季は乾燥し高山では降雪があります。セモンコンも山あいに位置するため、冬季はそれなりの積雪となるそうです。僕らが訪れた11月上旬は日中は暖かく、日が沈むと肌寒かったです。
水道水は飲用に不適のようで、宿では置いてあるミネラルウォーターを使用するよう張り紙がしてありました。
僕らの海外トレッキング&世界一周の装備・持ち物のまとめ記事はこちら
https://trailtravelers.net/world-travel-item/
食事と宿泊
セモンコンでは、セモンコン・ロッジに宿泊しました。旅行者用の宿はおそらくこの一択かと思います。僕らのようなバックパッカー向けのドミトリーから、ツアー客が利用するような綺麗な個室もたくさんありました。キャンプも可能です。レストランも併設されています。
また、自炊用のキッチンも併設されていますが、食材は販売しておらず、セモンコンの中心部の商店まで買いに行く必要があります。
自炊中心の僕らですが、滞在期間中に迎えた妻の誕生日にはレストランで食事をしました。レソト料理ではなく洋食でしたが、前菜もメインもデザートも大変美味しかったです。
ポニー・トレッキングなどの各種アクティビティも、この宿主催で行われています。
費用
(参考) 1L(ロティ)=約7.5円 ※2016年10月レート、レソトロティと南アフリカランドのレートは1対1で連動している
- モコトロンからマセルへのバス 1人128L
- マセルからセモンコンへのバス 1人70L
- セモンコンのバス乗り場からセモンコン・ロッジへのタクシー 1台40L
- セモンコン・ロッジ(ドミトリー) 1人1泊175L
- ポニー・トレッキング 1人330L
- ポニー・トレッキングは人数によって1人あたりの値段が変わり、1人だと365L、2人だと330L、3人以上で300Lでした。
参考にした情報
セモンコン・ロッジ Semonkong Lodge
僕らが宿泊していたセモンコン・ロッジのサイトです。ポニー・トレッキング等の各種アクティビティの情報も載っています。綺麗な写真がたくさん掲載されているので、見ているだけでワクワクします。
まとめ
ゴワゴワとした毛布をまとい、小柄な馬にまたがるレソト人がとても印象に残っています。首都マセルではそのような姿の人はほとんど見られず、東部の町モコトロンでも見かけませんでした。レソトの昔ながらの生活風景、農村風景を見ることができるという点で、セモンコンはとても良いところでした。
何より、一度やってみたかったホース・トレッキング(ポニー・トレッキング)に挑戦できたのが良い思い出です!
セモンコンでのポニー・トレッキングで気になることがあればコメント欄に!
レソト・セモンコンでのポニー・トレッキングって実際どうなの?と気になることがあれば、コメント欄にメッセージいただければ、今回のトレッキングの実体験をもとに、わかる範囲でお答えします!
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