インド・ラダック トレッキングまとめ

Ladakh Trek starting pointネパール・アンナプルナで10日間のロングトレッキングを終えた僕らは、インド・ラダック地方に向かった。ここはほとんどの場所が3,000m以上という高地。ネパールから繋がる同じヒマラヤ山脈であるが、ラダックはネパール・ヒマラヤとはまた違った乾燥した異世界トレッキングが楽しめる。今回はチベット仏教のゴンパ巡り、4,300mにある青く透明なパンゴン・ツォなどのラダック観光と組み合わせて気軽に楽しめるワンデー・トレッキングを行った。

本記事では、インド・ラダック全体のまとめとして、アクセスと準備、トレッキングの手配、ルート、天候と装備、費用についてレポートします。

(2016年5月時点の情報です)

目次

インド・ラダックへのアクセスと準備

インド・ラダック地方はインド北部にあり、中国・パキスタンと接した地域にあります。ネパールから連なるヒマラヤ山脈と、パキスタンに続くカラコルム山脈に挟まれ、ほとんどの地域が標高3,000〜4,000mにある高地です。山々囲まれた地域のため、冬の間は飛行機のみが外界との接点となり、デリーから飛行機で1時間半です。

トレッキングそのものに許可証は必要ないですが、場所によっては許可証を取得しなければ入域できないエリアがあります。

飛行機から眺めたラダックの風景

飛行機から眺めたラダックの風景

インド・ラダックでのトレッキングの手配

ラダックのトレッキングでは、道案内を行うガイドと登山口までの車を手配することが一般的です。 トレッキング・コースにも寄りますが、道案内の標識等がないこと、トレッカーそのものが比較的少ないこと、乾燥した山々のためトレイルが不明瞭なことから、ガイドに案内してもらうことが安心だと思います。 また、公共交通機関が発達していないことから、登山口までの車の手配も必要となります。

今回は、トレッキング・エリアの相談、ガイド・車の手配を含めて現地旅行代理店ヒドゥン・ヒマラヤに手配をお願いしました。

ちなみに長期トレッキングの場合は、ガイド以外に、荷物(食料やテント等)を運ぶための馬やコックを雇うそうです。今回は叶いませんでしたが、馬と歩きながらのトレッキング・・やってみたいですね。

事前の情報収集は「ラダック ザンスカール トラベルガイド」を参考にしました。このガイドブックを持ってラダックを旅している方は本当に多かったです、笑。

Ladakh Trek horse

トレッキング中に、放牧されている馬に遭遇。トレッキング用の馬とのこと

インド・ラダックでのトレッキング・ルート

一泊二日や二泊三日程度で、山域の集落にホームステイをしながらトレッキングをしたり、1週間から10日間ほどかけて、テント泊中心に山と渓谷を歩き続ける本格的なものまで、様々なルートを楽しむことが可能です。

いずれのルートも3,000mを超える(多くは4,000mを超える)ため、充分な高地順応を行ってからトレッキングを開始する必要があります。

直前のネパールでも3,000m〜4,000mを歩いていた僕らですが、一度標高の低い地域から、いきなり3,500mのレーの街に来ると、やはりかなり体力的にきつく、少し歩くだけで、しんどかったです。

今回は、高地順応の状況や体調、日程の関係から、気軽に楽しめる日帰りトレッキングを選択しました。

トレッキングレポートはこちら

https://trailtravelers.net/trekking-in-ladakh/

 

Ladakh Trek Start

今回はガイドさんとのトレッキング。日帰りトレックだと荷物も少なめで、足取りが軽い!

インド・ラダックの天候と装備

 インド・ラダックの冬は気温が氷点下まで下がるなど厳しく、一般的に6月から9月が観光シーズンとされているようです。今回は5月上旬に訪問しましたが、例年よりも暖冬だったということもあり、問題なく観光はできました。トレッキングについても今回歩いたコースはほぼ雪がなく全く問題ありませんでしたが、ルートによってはまだ時期が早いものと思います。

ラダックは、高所で日差しが強く、カラッと晴れていることが多いため、日焼け対策は必須です。ラダックの山は樹木がなく、ほぼ日陰がありません。

山と山の間を進んでいる時間が長いので風を感じることは少なかったですが、稜線に出ると風があり、標高が高いこともあって肌寒かったです。

今回は速乾ウェアに、薄手のフリース、薄手のダウンを適宜組み合わせ、調整しました。

僕らの海外トレッキング&世界一周の装備・持ち物のまとめ記事はこちら

https://trailtravelers.net/world-travel-item/

速乾ウェアに、薄手のフリース、その上に薄手のダウンを重ね着

速乾ウェアに、薄手のフリース、その上に薄手のダウンを重ね着

インド・ラダックでの食事と宿泊

ラダック観光の拠点となるレーにおける食事・宿泊は別の記事にまとめました。

レーには、古くからの建物を利用したお洒落なカフェがあったり、スムージーが飲めるカフェがあったり、美味しいラッシーが飲めるミルクショップがあったり、レーの街の滞在も楽しむことができました。

https://trailtravelers.net/ladakh-restraunt-guesthouse/

なお、宿泊を伴うトレッキングについては、ルート上の集落でのホームステイ、または、テント泊となるようです。 

インド・ラダックでのトレッキングでかかった費用

1ルピー=約1.63円(2016年5月)

費用はトレッキング日数、場所(車での移動距離や、入域制限のある場所の場合は許可証の取得費用が発生)、宿泊が伴う場合ホームステイかテント泊か、などによって変わります。費用全体を参加者の人数で分担する形となるので、人数が集まった方が安くなります。(旅行代理店で参加者募集をしてくれます)

今回は日帰りでレー近郊のトレッキングということで、ガイド・ドライバーの手配(ランチボックス付き)で6,900ルピーでした。 これを僕ら二人ともう一人の参加者の三人で負担しました。  

Ladakh Basgo

インダス川沿いに広がるバスゴの風景

インド・ラダックの観光&トレッキング 

ラダックはチベット仏教のゴンパ巡りや、標高4,300mの高地にある青く透きとおった湖パンゴン・ツォ、水と緑と砂丘が美しいヌブラ渓谷など、高地ならではの自然がおりなす特徴的な景観を楽しむことなど、観光ポイントが数多くあります。

多くの旅行者はこれらの観光を目的として、ラダックを訪れることと思いますが、ラダックの雄大な景観をゆったりと感じられるトレッキングにも是非とも行ってほしいな、と感じました。往復で3時間ほどのコースもあるようなので、基本的な装備と体力さえあれば、初心者の方でも楽しめると思います。個人的には、次の機会があれば、馬とコックと共に歩く長期間のトレッキングにチャレンジしたいと思います。

なお、観光とトレッキングを組み合わせる場合、高地順応を考慮し、先に車での観光を行い、最後に体を動かすトレッキングを持ってくるのが良いかと思います。

最後に、実際にインド・ラダックに行ってわかったことをまとめてみました。

https://trailtravelers.net/ladakh-tips/

ヤマケイ・オンラインでもインド・ラダック・トレッキングに関する記事を寄稿していますので、宜しければこちらもご覧ください。

Ladakh Thikse Gompa

ティクセ・ゴンパでの朝のお祈り

Ladakh Pangong tso

標高4,300mにある青く透きとおった湖、パンゴン・ツォ

Ladakh Chemre Gompa

チェムレ・ゴンパ

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

https://trailtravelers.net/worldtravel-route/

 

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