マオリ族の聖地 ニュージーランド トンガリロノーザンサーキット(1)

ニュージーランド北島トンガリロ国立公園。トンガリロ、ナウルホエ、ルアペフという3つの活火山を擁し、溶岩流の塊、クレーター、エメラルドグリーンの湖など、現実離れした世界が広がる場所。ニュージーランドの先住民マオリ族の聖地でもある。この場所には、トンガリロノーザンサーキットと呼ばれるトレッキングコースがあり、僕らは三泊四日でトレッキングを行った。

初日のトレッキングレポートです。

(トレッキング実施日:2017年1月16日)

目次

ニュージーランド北島へ

ルートバーン・グリーンストーントラックを歩き終えた僕らは、ニュージーランド北島のオークランドへ。南島ではずっと自然が溢れる場所にいたので、オークランドは僕らにとって初めてのニュージーランドの都会。目抜通りを抜けるとハーバーエリアとなり、豪華客船、自動車運搬船、数多くのヨットが肩を並べる。そして、旅行に来ていた妻の両親と合流し、久々にお洒落な休日を楽しんだ。バルで食べたグリルしたオイスターや、貝たっぷりのイカスミパスタなど、さすがのクオリティの魚介類を堪能した。

翌朝早朝のバスで、トンガリロ国立公園でのトレッキング拠点となるファカパパビレッジへ。天気は土砂降りの雨。ファカパパホリデーパークのキャンプ場にテントを設営し、この日は就寝。凍えるほど寒い夜だった。

オークランドのハーバーエリアを散策

夜ご飯はバルへ。魚介類が美味しかった

Day1 概要

  • スタート地点 ファカパパ・ビレッジ
  • ゴール地点 マンガテポポ・ハット
  • 12時30分出発 16時00分到着(休憩込み) 
  • 行動時間 3時間10分(休憩除く)
  • 距離 8.5km

ファカパパビレッジからスタート

朝方、まだ暗いうちから寒さで目が覚めてしまい、暖房のあるキッチンスペースへ。僕らは今日から三泊四日でトンガリロノーザンサーキットと呼ばれる周回ルートを歩く予定だが、多くの人は、トンガリロアルパインクロッシングと呼ばれる日帰りトレッキングを楽しむ。早朝からスタート地点までのバスが出ており、キッチンは朝食を食べて出発準備をする日帰りハイカーで賑わっていた。

僕らはゆっくり朝食をとり、テントを撤収して、出発。昨日の天気が嘘のように雲ひとつない快晴だ。ビジターセンターでハットチケットを受け取り、ファカパパビレッジから歩き始める。今日の行程はマンガテポポハットまでの8.5kmと比較的短い。

富士山のような美しい姿をしたマウント・ナウルホエを正面に見ながら、歩き始める。

気持ち良い快晴。ファカパパビレッジからはマウント・ルアペフが綺麗に見える

トンガリロノーザンサーキットのスタート地点。日帰りコースのタラナキフォールズトラックのスタート地点でもある

富士山のように美しいマウント・ナウルホエに向かって、潅木帯を歩いていく

日陰の無い潅木帯トレイル

ファカパパビレッジからマンガテポポハットまでは潅木帯がどこまでも続くトレイル。梅のような白い花が所々に咲いており可愛らしい。大きなアップダウンは無いものの、細かい上り下りが続き、日陰もほとんど無いため、距離の割に体力を消耗するルートだった。

トンガリロノーザンサーキットはファカパパビレッジを起点として三泊四日で歩くのが正式な行程だが、ファカパパビレッジからマンガテポポハットまでの区間は省略し、マンガテポポハットから歩き始める人も多いという(マンガテポポハットは、日帰りのトンガリロアルパインクロッシングのスタート地点でシャトルバスでアクセス可能)。

確かに他の区間と比較すると地味なルートではあるので、時間が無い場合は省略しても良いだろう。

いくつかの小さい川を越えていく

日陰がなく距離の割に体力が消耗するトレイルだった

マンガテポポハットまで近づくと、マウント・ナウルホエもかなり大きく見えてくる

マンガテポポハットに到着

歩き始めて3時間ほどでマンガテポポハットに到着。外のウッドデッキスペースからは、マウント・ナウルホエが目の前に見える。晴れて気持ちが良いため、外でのんびりするハイカーたち。

僕らはこの日はテント泊。小屋のすぐ側がキャンプ場となっており、空いているスペースを見つけて設営。ルートバーントラックのルールと異なり、トンガリロノーザンサーキットではキャンプ場利用者も小屋の設備を利用できる。ガスコンロが設置されており、お茶を入れて一息ついた。

夕方、ウッドデッキスペースで、ワーデン(小屋の管理人)トークの時間があり、明日の天気予報やルートコンディション、万が一火山が噴火した際の対応、トンガリロ国立公園の歴史などについてたくさんの話を伺った。歴史や文化を含めていろんな話が聞けるのはありがたい。

マンガテポポハットに到着。小屋のすぐそばにテントを設営した

夕方のワーデントークの時間。ウッドデッキに集まって話を聞いた

夕方になると大量の雲が流れ込んできた

 

<ハイライト>

  • 富士山のようなマウント・ナウルホエ
    マウント・ナウルホエは美しい円錐形の成層火山。日本人なら間違いなく富士山を思い浮かべるだろう。ちなみに、映画『ロード・オブ・ザ・リング』では、滅びの山として登場する。
    実際に目の前にすると、映画での過酷なイメージとは異なり、富士山のように穏やかな印象だった!

<改善点>

  • 特に無し

 

二日目のトレッキングレポートはこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-tongariro2/

四日目、五日目のトレッキングレポートはこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-tongariro3/

ルート、アクセス、気候や装備、食事と宿泊等のトレッキングまとめ記事と、トンガリロに実際に行ってわかったことをまとめた記事はこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-tongariro-summary/

https://trailtravelers.net/newzealand-tongariro-tips/

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

https://trailtravelers.net/worldtravel-route/

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