2016年4月13日に始まった世界のトレイルを巡る旅は、世界の屋根とも呼ばれるヒマラヤ山脈のアンナプルナ・トレッキングから始まった。ネパールの昔ながらの農村風景から始まり、アンナプルナⅠ峰(8,091m)やアンナプルナサウス(7,219m)、マチャプチャレ(6,993m)を始めとするヒマラヤの高峰を360度の視界で眺めることができるアンナプルナ・ベース・キャンプを目指す10日間のトレッキングだ。
(本記事では、4日日から6日目までのレポートをお伝えします)
目次
DAY4:タダパニ〜チョムロン
登っては下り、そしてまた登る
今日は下りからのスタート。せっかく登ってきた標高をどんどん下げていく。4,130mのアンナプルナ・ベース・キャンプまでは、いくつもの川(谷)を越えて行く必要があるため、登っては下り、そしてまた登ることの繰り返しだ。
山の中にある急峻な渓谷を思い浮かべで欲しい。これをいくつも乗り越えて行くのだ。
降り出した雨により予定より早めにステイ
段々畑に沿って歩き続けるとやがて、チョムロン(Chhomrong / 2,170m)という集落に到着する。
チョムロンは今回のトレッキング・ルートの中で最も大きな集落だ。ゲストハウスも多く、ベーカリーまである。集落のもっとも高いところには学校があり、たくさんの子供たちがバレーボールを楽しんでいた。
当初はもう一つ谷を越えた次の集落まで進む予定だったが、チョムロンに着いたと同時に雨が降り始めたため、ここで宿泊。
DAY5(チョムロン〜ヒマラヤ)
いよいよアンナプルナ内院(サンクチュアリ)へ
チョムロンから先はアンナプルナ・ベース・キャンプまで一本道となる。
チョムロンの先のシヌワを越えた辺りから、アンナプルナ・サンクチュアリ(内院・聖域・保護区)となり、チキン・バフ(水牛)といった肉類の食事が一切無くなり、また、家畜や荷役としての牛・馬・山羊も見られない区域となる。
これまで足元にたくさん落ちていた糞も無くなり、少し歩きやすくはなった。
夕方、本日の目的地ヒマラヤ(himalaya / 2,873m)に到着。
このあたりから、ゲストハウスの数が少なくなり、これ以降アンナプルナ・ベース・トレッキングまでは他のトレッカーと相部屋となった。
DAY6(ヒマラヤ〜マチャプチャレ・ベース・キャンプ)
6日目にして森林限界を超える
ヒマラヤからは一気に最終目的地のアンナプルナ・ベース・キャンプを目指すトレッカーも多い。連日、午後から天候が崩れることも踏まえると、僕らも早めに上まで上がれればと考えていた。
ここから先は徐々に標高を上げていく。日本の山と違い3000mを超えても大きな樹木が生い茂り、3300mを超えて、ようやく森林限界を突破する。
ここからは大きく景色が変化し、切り立った岩山の間に流れる川沿いを進んでいく。遠かったアンナプルナの高峰もかなり大きく迫ってきた。
天候が悪化しマチャプチャレ・ベース・キャンプでステイ
マチャプチャレ・ベース・キャンプ(machapuchare base camp / 3,700m)を手前にして、天候が悪化、降り始めた雨は次第に、霰となり、マチャプチャレ・ベース・キャンプに着く頃には雪に変わった。
まだ12時過ぎで、時間的にはアンナプルナ・ベース・キャンプを目指すことも出来るが、雷が鳴り、雪も本降りとなってきたため、ここに宿泊することにした。
ここで一泊したことは高山病対策の観点からも適切だったと思う。
(続く)
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