タスマニアの原生地 オーストラリア オーバーランドトラック(3)

オーストラリア・タスマニア島、世界自然遺産に指定されているタスマニア原生地の最深部を歩く65kmのトレッキングルート・オーバーランドトラック。ボタングラスの草原にユーカリの木々、ゴンドワナ時代からの太古の森、そしてウォンバットやワラビーなどの野生動物、ここは毎日が見知らぬ動植物との出会いの連続。僕らはこの大自然でこの旅最後となる五泊六日のトレッキングを行った。

三日目のトレッキングレポートです。

(トレッキング実施日:2017年1月27日)

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Day3 概要

  • スタート地点 ウィンダミア湖 Lake Windermere
  • ゴール地点 ペリオン平原 Pelion Plains
  • 8時00分出発 13時30分到着(休憩込み) 
  • 行動時間 5時間00分(休憩除く)
  • 距離 16.8km

秘境のさらにその奥へ

今日は雨が上がり、いい天気になりそうだ。今日はペリオン平原までの16.8kmで、やや長丁場となる。朝食にシリアルを食べて9時に出発。

少しの登りをクリアすると見通しの良い高原歩き。三日目ともなると、タスマニアの秘境感がどんどん出てくる。秘境のさらにその奥へ。僕らは歩みを進めた。

ザックを器用に開けてしまうフエガラス。黄色い目がちょっと怖かった

マートルビーチに生えているキノコ。ビーチオレンジという名前がついている

タスマニアの奥地へ進む。秘境感が増してくる

雨上がりで空気が澄み渡っていた

フォースバレー展望地からフォースバレーを見下ろす

パンダニとワラビーの赤ちゃん

オーバーランドトラックではタスマニアでしか見られない様々な植物を見ることができる。その中でもパンダニは、タスマニアを代表する植物の一つ。ヤシやソテツの一種のように思うが世界で最も背の高いヒース科の植物だという。大きて細長い葉っぱが垂れ下がるその姿は、大きなモンスターのようでもあり、江戸時代の火消しが用いた纏(まとい)のようでもある。そんなビッグモンスターがところどころに群生して、訪れる人に強烈な印象を与えている。

そんな森を奥へ進むと、ワラビーの姿が。よく見ると、お腹から赤ちゃんが顔を出し、こっちを見つめているではないか!!昨日のパディメロンに引き続き、可愛らしい動物との出会いに大興奮だった。

世界で最も背の高いヒース科の植物、パンダニ

ガサガサと物音がした方向を見るとワラビーの姿が

よく見るとお腹から赤ちゃんが顔を出している!!

ボタングラスの草原から冷温帯雨林の森へ

森を抜けるとボタングラスの草原地帯となり、その先は再び冷温帯雨林の森に変わる。南極ブナのマートルビーチや、針葉樹のキングビリーパイン、セロリートップパインが生い茂るゴンドワナ時代からの森だ。他にもユーカリの森があったり、高山植物帯があったり、そしてそれらが交互に繰り返し現れるのがオーバーランドトラックの特徴だ。

ボタングラスの草原地帯。オーバーランドトラックでよく見る風景の一つ

ゴンドワナ時代からの冷温帯雨林

トレイルのそばで丸まっていたハリモグラ

贅沢な眺望のペリオンハットへ

冷温帯雨林の森を緩やかに下り続け、川を渡って再び登り返す。今日は気温が高く体力を消耗する。スタートから約5時間ほど歩き、本日の目的地ペリオン平原へ。遠くまで広がるボタングラスの草原を見渡せる絶好の場所にペリオンハットがあった。定員は36名とオーバーランドトラックで最も大きな小屋。今日は天気が良いため、テント泊を選択したハイカーも多いようだ。

ペリオンハットは広くて綺麗な小屋だった

ペリオンハットのデッキスペース。晴れて気持ちが良いため、日が暮れるまでハイカーで賑わっていた

贅沢な午後

この時期、日没は20時半頃。それまでの時間は自由に過ごせる贅沢な時間。ショートハイクに出かけるハイカーや、ウッドデッキのベンチでたそがれるハイカーなど、過ごし方は人それぞれだが、特に人気があるのが水浴びだ。小屋にシャワーなど当然無いわけで、近くにある冷たい川や湖で水浴びをするのだ。男女関係なく、ハイカーはみんな水浴びが好きなのだ。

ペリオン平原はオーバーランドトラックのほぼ中間地点。タスマニア原生地の最も奥深い場所。ここまで来ると本当に遠い世界に来た気持ちになる。この旅、最後のトレッキングにオーバーランドトラックを選んで本当に良かったなと思いながら、暮れていく夕日を眺めていた。

オールドペリオンハットの少し先に川があり、絶好の水浴びスポットになっていた

男女関係なく水に飛び込む。写真に写っていないが、この奥でもたくさんのハイカーが泳いでいた

夕暮れ時が美しい1日だった

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • ペリオンハットからの眺め
    比較的長い距離を歩いてようやく到着したペリオンハット。
    目の前にペリオン平原が広がる贅沢なロケーションで、ついにタスマニアの最も奥深いところまで来たんだな、と言う実感がじわじわ湧いてきた。
    夕暮れも美しくお気に入りの小屋となった!

<改善点>

  • 特になし

初日、二日目、四日目、五日目・六日目のトレッキングレポートはこちら

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タスマニア島・オーバーランドトラック。初日ロニークリークからウォーターフォールバレーまでの約10.7kmのトレッキングレポートです。途中クレイドルマウンテンへのサイドトリップも実施
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世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
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