アドリア海沿岸の古都 モンテネグロ コトル トレッキングまとめ

アドリア海から伸びる複雑な海岸線の奥に、山と海に囲まれた静かな街がある。モンテネグロ・コトルは、城壁に囲まれた中世の雰囲気を色濃く残す街で、背後の山に沿って城壁が伸びる。額に汗をにじませながら中腹まで登ると、山に挟まれたコトル湾と旧市街の美しい景色を楽しむことができるちょっとしたトレッキングスポットだ。

(2016年7月時点の情報です)

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コトルとは

山に囲まれて静かに佇むコトル湾と古くからの歴史を感じさせる旧市街の風景が美しい、アドリア海沿岸にあるモンテネグロの都市です。「コトルの自然と文化歴史地域」として世界遺産にも登録されています。

城壁に囲まれたコトルの旧市街

コトル城壁へのトレッキング

コトルには城壁で囲まれた旧市街があり、そこから背後にある山の中腹にかけて城壁が続いています。中世の歴史的な建造物が残る旧市街の散策に加え、ここを訪れる多くの人が、コトル湾の美しい景色を眺めようとこの城壁を登ります。ガイドブックで見るコトルを紹介する写真の大半は、この城壁の上から撮られたものでしょう。

トレッキングルート

コトル城壁を登るためのルートはいくつかあります。旧市街の中から登るルートがスタンダードです。僕らは登りは旧市街の外側にあるルートを通り、下りは旧市街の中に続くスタンダードなルートを歩きました。なお、旧市街の中から登る場合は入り口で入場料を支払います。

コトル城壁のトレッキングルートを示した案内図。僕らは地図の左上にうっすら黒色のジグザグで示されているところから登り、赤ルート、黄ルート、青ルートを通って、Aマークのところに降りてきました

地図の左上部分の拡大図。ジグザグの道わかりますでしょうか?この図だと雰囲気が全くわからないですが、結構ハードな登りでした

城壁の外側を進む

僕らが登りに選んだルートは、裏ルートといった雰囲気で、山の斜面に沿って未舗装路のトレイルがジグザグに続きます。陽が高くなってから登り始めたため、日陰がなく、額から汗が零れ落ちるほど。水は忘れずに持って行きましょう。

僕らのスタート地点。裏ルートだけあって、ちょっと寂しい感じ

城壁の手前、電線の下の谷になっている部分をジグザグに登っていきます

天然のイチジクを発見。少し収穫して夜ご飯のサラダに加えたもののイマイチでした、笑

城壁をくぐり抜けるとコトル湾が広がる

途中、古い教会と空高く伸びる一本の糸杉のそばを通って、城壁の内側へ入っていきます。城壁をくぐると一気に視界が開け、眼下に細長く伸びるコトル湾が広がるようになります。城壁のそばにでできた僅かな日陰に身を潜めて一休み。ホステルで手作りしてきたサンドイッチを食べてから、さらに上へ登っていきます。

古い教会と一本の糸杉

城壁にぽっかり空いた穴が内側への入口。ルートのところどころにはマーク(赤と白の円)で道案内されているところもありました

こんな感じにくぐり抜けます

城壁の向こうにはコトル湾が・・・

ミニチュアのように小さくなった旧市街

城壁を上まで登りきると、眼下にはミニチュアのように小さくなった旧市街、複雑に入り組みながら伸びるコトル湾、対岸には力強い山々が連なる、絶景が広がります。日本の三陸海岸でも見られるリアス式海岸の風景ですが、オレンジ色の屋根の町並みが組み合わさるだけで、また独特の印象的な風景になるものです。

素晴らしい眺め。左手前のオレンジ色の屋根が集まった三角のエリアが旧市街です

旧市街の中から登ってくる場合は、このような石段で整備された道です

コトル城壁のシンボルのような教会

下りは石段で整備された地図に記載されたルートを通ります。途中に小さな教会があります。救世聖母教会といい15世紀に建てられたそうです。ここからの眺めも、オレンジ色の屋根が並ぶ旧市街をバランスよく見渡すことができる絶景ポイントでした。コトルの街はベネチア帝国の支配下にあった時代が長く、その影響が街の雰囲気に色濃く残っているようです。

美しいコトル湾を眺めながら階段を下っていきます

少し降りてきて振り返ったところ

コトル城壁のシンボルのような救世聖母教会

オレンジ色の屋根が印象的なコトルの旧市街

無事に旧市街の中へ

そこから5分ほど下ると旧市街。旧市街は細い路地が入り組み迷路のよう。古い歴史的建造物も多く見どころたっぷりです。ですが、まずは冷蔵庫に入れておいた冷たいジュースを目当てに、路地の奥にあるホステルへ戻りました。

世界遺産として知られた観光スポットですが、そこまで人も多くなく、ゆったりのんびりと軽めのハイキングを楽しむことができました。

無事に旧市街へ。背後の山から降りてきました。手前の教会は1195年に創建された聖ルカ教会です

ずっしり重厚な時計台。17世紀の時計だそうですが、今でも現役で時を刻んでいます

聖トリフォン(トリプン)大聖堂。1166年に建てられたロマネスク様式の教会

アクセス

僕らは、モンテネグロのドゥルミトル国立公園をトレッキングした後、コトルを訪れました。ドゥルミトル国立公園の拠点となる街ジャブリャックからバスで3時間ほどです(途中ニクシクと言う街で乗り換えます)。1日何本かあるようでした。

コトルを楽しんだ後は、クロアチアのドゥブロヴニクへ移動しました。バスで3時間ほどですので、ドゥブロヴニク観光とセットでコトルにも訪れる人が多いようです。片道20ユーロで、大きな荷物は預ける際に別途1ユーロ必要となります。コトルからドゥブロヴニク方面への移動はアドリア海が美しく望むことができる左側の座席(ドゥブロヴニクからコトル方面では右側)を陣取りましょう。

コトルのバスターミナルは旧市街の外、南側の門をくぐって5分くらい歩いた場所にあります。

コトルのバスターミナル

気候と装備

僕らが訪れた7月初旬は既に初夏ということで日中は日差しがきつく、半袖短パンで過ごせる気持ちの良い気候でした。夜は少し冷え込みました。

コトル城壁へのトレッキングは、裏道を通ると未舗装路が続きます。旧市街の中から登るルートは大半が石畳となっています。僕らはスポーツサンダルで登りましたが、どちらのルートで登る場合も歩きやすいスニーカーの方が良いでしょう。

日差しがきついので、日焼け対策と水をたっぷり持って行きましょう。売店などは無いですが、道端で水を売っているおじさんやおばさんがいました。

日陰がなく暑かったので、頭に手ぬぐいを被せてサングラスを。ちょっとアラブ風な感じで登りました、笑

食事と宿泊

コトルは人気の観光地であり、レストランや宿泊施設はたくさんあります。宿泊施設は旧市街の中にあるものが人気が高く、値段も高くなる傾向になります。それでもヨーロッパの中では物価が安く、比較的低予算で滞在できます。

ヨーロッパのバケーションシーズン(7月〜9月)は宿泊費がぐっとあがるので、タイミングを少しずらせると安く過ごすことができます。

僕らは、hostel centという旧市街の中にある宿を利用しました。比較的最近できた宿のようで清潔感がありました。食事は近くのスーパーで買い出しし、自炊しました。スーパーは旧市街の中には小さなものしかありませんが、旧市街の外に出ると少し大きめのスーパーがあります。旧市街の北側と南側にそれぞれ1件ずつあるのを確認しました。

宿泊したhostel cent。綺麗で快適な宿でした

ホステルのキッチンで自炊。ビーツとフェンネルのソテーに、卵チャーハンを作りました

まとめ

モンテネグロのコトルは、クロアチアのドゥブロヴニクと並んで、アドリア海沿いにある世界遺産の街として、行ってみたかった場所の一つ。城壁を登って上から眺めた景色は期待通りの素晴らしい絶景でした。

同じモンテネグロにあるドゥルミトル国立公園のトレッキングとセットで訪れても良いですし、クロアチアのドゥブロヴニクとセットで訪れても良いと思います。

コトル湾は深さがあって、豪華クルーズ船で訪れることもできるみたいなので、そういう旅も憧れますね。

ドゥルミトル国立公園のトレッキング記事はこちら

モンテネグロ・ドゥルミトル国立公園 トレッキングまとめ
氷河期に形成された起伏に富んだ地形に多様な動植物が生息する世界自然遺産にも指定されているモンテネグロ・ドゥルミトル国立公園トレッキングのまとめ記事です。アクセス・準備、ルート、気候と装備、宿泊・食事、などについてまとめました。

豪華客船がコトル湾に入ってきました(コトルからドゥブロヴニクへ向かうバスの中から撮影)

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

世界のトレイルを巡る旅 ルートまとめ
2016年4月13日から300日間、僕らは夫婦で世界のトレイルを巡る旅に出発しました。本記事では、僕らが訪れた世界のトレイルと旅全体のルートをまとめています。
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