まるで太古の地球 アイスランド ロイガヴェーグル・トレッキング①

icelandアイスランド・ロイガヴェーグル。火山灰や溶岩でできた灰色の大地からは蒸気が噴き出し、黄緑色の苔が生える。そして雪もある。そこは火山と氷河が織りなす太古の地球のような場所だった。雨に打たれ、火山灰にまみれながら歩いたあの景色は脳裏に焼きついて忘れることはないだろう。今回はこの55キロの絶景トレイルを4日間かけて歩いた。

本記事では、トレッキング初日のレポートをお伝えします。

(トレッキング実施日:2016年8月20日)

目次

Day 1 概要 ランドマンナロイガル〜フラプティンヌスケル

  • スタート地点: ランドマンナロイガル Landmannalaugar 
  • ゴール地点: フラプティンヌスケル Hrafntinnusker
  • 13時00分出発 18時30分到着
  • 行動時間: 6時間30分(休憩込み)
  • 距離: 約12km

砂埃を巻き上げながらアイスランドの奥地へ

ロイガヴェーグルのスタート地点ランドマンナロイガルまでは、レイキャビクからバスでアクセスする。

レイキャビクの街を抜けると溶岩に黄緑色のモコモコした苔が生えた大地が広がり、所々から蒸気が噴出しているような景色を進む。やがてバスは未舗装路に入り、砂埃を巻き上げながら、時には川をザブザブと越えながら、見たこともない景色の中を進んでいく。アイスランドはどこに行っても絶景だらけと聞いてやって来たが、本当にそうだった。歩き始める前からすごい景色を見せられて、否が応でもロイガヴェーグルの期待度が高まる!!

ここはまだレイキャヴィクの街を出てそんなに経っていない場所だが、至る所から蒸気が噴き出していた!

ここはまだレイキャヴィクの街を出てそんなに経っていない場所だが、至る所から蒸気が噴き出していた!

バスの車窓からの眺め。途中からみ舗装路となり砂埃を巻き上げながら進んでいく。見たことのない景色に高まる期待感・・・

バスの車窓からの眺め。途中からみ舗装路となり砂埃を巻き上げながら進んでいく。見たことのない景色に高まる期待感・・・

バスの車窓からの眺め

バスの車窓からの眺め。羊の向こうの白っぽいものはモフモフした苔

スタートは秘境感漂うランドマンナロイガル

バスは12時過ぎにランドマンナロイガルに到着。秘境感のある景色の中に、綺麗な山小屋とたくさんのテントが映える、絵になる場所だった。作ってきたサンドウィッチを食べ、13時に出発。今日はフラプティンヌスケルまでの約12キロを歩く。

しばらくは溶岩地帯を進み、そこを抜けると樹木が無い赤茶色の山にグレーと黄緑色が混じりあう不思議な景色となる・・・!!

ランドマンナロイガル。スタート地点から少し進んで、振り返ったところ

ランドマンナロイガル。スタート地点から少し進んで、振り返ったところ

スタート直後の溶岩地帯を超えるとこのような景色が広がってくる。凄すぎてうまく言葉が見つからない・・・

スタート直後の溶岩地帯を超えるとこのような景色が広がってくる。凄すぎてうまく言葉が見つからない・・・

至る所から吹き出す蒸気

次は、至る所から蒸気が噴出する地熱エリア。硫黄の香りが日本の温泉を思い出させる。ここを登りきると、ランドマンナロイガル方面を見渡せる眺望ポイント!

このあたりまではランドマンナロイガルからのショートトレッキングで訪れる人も多く、身軽な人も多かったが、ここから先はロイガヴェーグルを歩くトレッカーのみとなり、ぐんと人数が減った。

山肌から吹き出す水蒸気。硫黄の香りも充満する温泉トレイル

山肌から吹き出す水蒸気。硫黄の香りも充満する温泉トレイル

蒸気が吹き出す山を登り、振り返るとランドマンナロイガル方面の景色を見渡すことができる

蒸気が吹き出す山を登り、振り返るとランドマンナロイガル方面の景色を見渡すことができる。黒っぽく広がるものは全て溶岩

さらに不思議な光景の中を進んでいく

ここから先も不思議な光景だった・・・。樹木が無い露出した山肌を進むのだが、周囲に高い山があるわけではなく、いくつもの小さな丘がたくさん広がるような所で、遠くまで見渡すことができる。そして、その丘と丘の間は雪渓で埋められていおり、とても美しい風景となっていた。

再び蒸気が噴出する所を通り、その後は緩やかな登り坂となる。このあたりは、黒曜石のトレイルで、周囲に転がっている石が太陽に照らされキラキラと光り、とても印象的だった。

樹木のない山肌が広がり、丘と丘の間にはまだたくさんの雪が残る

樹木のない山肌が広がり、丘と丘の間にはまだたくさんの雪が残る

再び蒸気が吹き出すトレイル。寒いので蒸気を浴びて暖をとったりする、笑

再び蒸気が吹き出すトレイル。寒いので蒸気を浴びて暖をとったりする、笑

ここは黒曜石が太陽に照らされキラキラと光るトレイルだった

ここは黒曜石が太陽に照らされキラキラと光るトレイルだった

雪で覆われた峠を越えて目的地フラプティンヌスケルへ

今日の目的地 フラプティンヌスケルの手前は峠になっており、8月下旬でもまだ沢山の雪が残っていた。天気は下り坂のようで空は雲に覆われかなり肌寒くなってきた。

峠を越えると フラプティンヌスケルの山小屋が見えてきた。風が強い場所なのか、キャンプ地には石垣がたくさん積み上げられている。立派な石垣に囲まれたスペースの大半は既にテントが張られていたのだが、まずまずの場所を確保。今日はここでステイ!

日が暮れると急激に冷え込んだ。震えながらご飯を作り、体を温めてから就寝。寒さ対策として、今回はフリースブランケットをレンタルして臨んだが、それでも凍える寒さだった。

フラプティンヌスケルの小屋手前の峠はこのような残雪

フラプティンヌスケルの小屋手前の峠はこのような残雪

峠を越えるとフラプティンヌスケル小屋。すでにたくさんのテントが設営されていた

峠を越えるとフラプティンヌスケル小屋。すでにたくさんのテントが設営されていた

Day1のハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 赤と黄緑とグレーが混ざり合う、見たことのない色の山々
    ランドマンナロイガルから溶岩地帯を抜けると視界に広がる山々は、赤茶色の山に黄緑とグレーがマーブル模様のように混ざり合っていた・・・
    見たことのない不思議な光景に、早くもテンションMAX!

  • 滑らかな雪山にどこまでも続くトレイル
    キラキラと光る滑らかな山肌とその間を埋める真っ白な雪。今までに見てきた鋭く険しい雪山とは異なり、飛び抜けて高い山があるわけではなく、同じような高さの丘がどこまでも続く。黙々と歩きながらも、どこかに吸い込まれるような恍惚とした気持ちになるトレイルだった。

<改善点>

  • 日が暮れると急激に冷え込むため、明るいうちの到着を目指すべき
    この日は絶景の連続で、いつも以上に写真を撮ったり、景色を眺めたりと、到着までに時間を要してしまった。夕方以降は冷え込むことを想定して、早めの到着を目指すようにしたい。

 

ロイガヴェーグルトレッキングレポート二日目・三日目・四日目はこちら

https://trailtravelers.net/iceland-laugavegur2/

https://trailtravelers.net/iceland-laugavegur3/

https://trailtravelers.net/iceland-laugavegur4/

 

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

https://trailtravelers.net/worldtravel-route/

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