雄大な山々と苔生す原生林 ニュージーランド ルートバーン・グリーンストーン・トラック (4)

美しい渓谷から始まり、湖と滝、森林限界を超えた山岳エリアまで多様な風景を楽しめるルートバーントラック。苔生すブナの原生林、谷底に広がる草原と清流、のどかな風景を楽しめるグリーンストーントラック。この二つの人気トラックを繋げて、四泊五日のトレッキングを行った。

ルートバーントラックからグリーンストーントラックを歩いた四日目・五日目のトレッキングレポートです。

(トレッキング実施日:2017年1月10日、11日)

目次

Day4 概要

  • スタート地点 マッケラーハット
  • ゴール地点 グリーンストーンハット
  • 9時10分出発 16時30分到着(休憩込み) 
  • 行動時間 6時間30分(休憩除く)
  • 距離 18km

ようやく訪れた清々しい朝

ようやく気持ちよい晴れの日に。今日はマッケラーハットからグリーンストーンハットまでの約18kmを歩く。しばらくは昨日と同じような雰囲気の樹林帯。晴れていても森の中はひんやりとしている。

今日は気持ちよい快晴。マッケラーハットを出発

しばらくは苔生す樹林帯歩き。ひんやりとした空気が気持ちよい

顔が白い牛たちが放牧されていた

広い草原地帯へ

やがて森を抜け、広い谷底の草原地帯に出る。山も空も草原も全てが大きく開放感がある場所。ペルーのサンタクルス谷や、スウェーデンのクングスレーデンを思い出す。

森を抜け、広い草原エリアへ

天気も良くて開放感抜群

ロングトレイル感

再びブナの樹林帯を歩き、岩がゴロゴロのガレ場を歩き、平原を抜けていく。今日はアップダウンが少ないので、テンポ良く歩いていける。草原の上でランチを食べ、再び歩く。マッケラーハットに泊まっていた他のハイカーとも抜きつ抜かれつ歩いていく。なんとも贅沢な程よいロングトレイル感。

ブナの樹林帯。落ち葉がサクサクだった

岩がゴロゴロのガレ場トレイルを進む

再び素晴らしい眺望の開けた草原エリアへ

グリーンストーンハットへ

吊り橋を渡り、森を抜け、本日の目的地グリーンストーンハットへ。

既に到着しているハイカーたちがハットの外で日向ぼっこをしている。裸足になってウッドデッキの上で昼寝をしたり、本を読んだり、ハイカー同士でおしゃべりしたり。トレッキング終了後の楽しく贅沢なひと時だ。

ハットに入りベッドを確保し、お茶を入れて僕らも一息つく。

ここグリーンストーンハットはワーデン(管理人)が日本人の方。ニュージーランドの大自然の中を歩き続け、ようやく辿り着いた小屋で、僕らにとっては遠い異国の中の奥深い場所。そんな場所なので、現地の山好きニュージーランド人がワーデンをしているかと思いきや、日本人が英語でジョークを交えながらハイカー全員とコミュニケーションしているのだ。僕らも久しぶりの日本語トークに和ませてもらった。またこの日は日本人のご夫婦がいらっしゃっていて、この旅のことなどいろいろとお話をさせていただいた。日本での再会が楽しみだ。

しっかりとした作りの吊り橋だが、結構揺れて歩きにくかった

グリーンストーンハット。天気が良いため外でくつろぐハイカーたち

グリーンストーンハットのバンクルーム

Day5 概要

  • スタート地点 グリーンストーンハット
  • ゴール地点 グリーンストーンロードエンド
  • 9時00分出発 12時00分到着(休憩込み) 
  • 行動時間  3時間00分(休憩除く)
  • 距離 12km

トレッキング最終日

今日はトレッキング最終日。グリーンストーンハットからグリーンストーンロードエンドまでの12kmを歩く。クイーンズタウンへ向かうシャトルバスが12時発のため、今日は早めに準備を済ませ、一番早く出発する。

後は下るだけかと思いきや、この日はそれなりにアップダウンのある行程。グリーンストーン川沿いの河原から、狭い渓谷、草原地帯を越えていく。

グリーンストーン川とケイプルス川が合流する辺りでは、川に入って釣りをする人も。この辺りはバックカントリーフィッシングのポイントで、レインボートラウトやブラウントラウトがたくさん生息するようだ(なお、釣りを行うためにはライセンスが必要)。

今日もブナの森を抜けていく

グリーンストーン川で見かけた鳥たち

少しずつ標高も下がり、トレイルの雰囲気も変わってきた

歩いてきた方面を振り返った景色

終着点グリーンストーンロードエンド

シャトルバスの時間を気にして、テンポ良く歩いたため、予定より1時間ほど早くゴール地点に到着。最終日は気温も高く汗ばみながらのトレッキングとなり、五日間歩いた達成感もひとしお。

グリーンストーンロードエンドには、これから歩き始めるトレッキングツアーの団体が出発の準備をしていた。期待に胸を膨らませた表情が印象的だった。ルートバーントラック及びグリーンストーントラックはニュージーランドの素晴らしい大自然を体感できるトレイル。こうして、毎日たくさんの人の笑顔と感動が生まれているのだろう。

またいつか歩いてみたいトレイルの一つになりそうだ。

最後は気温も上がり、汗を書きながらゴールを目指した

グリーンストーンロードエンドのシェルター。トレッキングツアーの団体客が出発の準備をしていた

五日間のトレッキングの終了!

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 山に挟まれた広大な草原
    森を抜けて目の前に現れたのは、透明感のある青空の下にどこまでも広がる草原地帯!
    これぞニュージーランドの大自然といったスケールの大きな風景で、やっぱりトレッキングって楽しいな、と感じた瞬間だった!

<改善点>

  • 晴れの日は濡れたテントを干す
    夕方、グリーンストーンハットの裏手でテントを片付けているハイカーがいた。こんなタイミングで撤収?と思ったけど、どうやら雨で濡れたテントを日中に乾かしていたようだ。
    僕らのテントも前日までの雨で濡れたままになっていたので、晴れたこのタイミングで乾かしておけばよかったと思った・・・

初日、二日目、三日目のトレッキングレポートはこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-routeburn-greenstone1/

https://trailtravelers.net/newzealand-routeburn-greenstone2/

https://trailtravelers.net/newzealand-routeburn-greenstone3/

トレッキングルート、アクセスと準備、気候と装備、食事と宿泊等のまとめ記事はこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-routeburn-greenstone-summary/

実際に行ってわかったことはこちら

https://trailtravelers.net/newzealand-routeburn-greenstone-tips/

 

世界のトレイルを巡る旅の全体概要はこちら

https://trailtravelers.net/worldtravel-route/

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