嵐の大地 パタゴニア パイネ国立公園Wルート トレッキング (2)

南米最後のトレッキングはチリ・パタゴニアにあるパイネ国立公園。1日の中に四季があると言われるほど目まぐるしく変化する天候、吹き飛ばされそうなほど強い風、天に向かってそびえる奇岩の塔群、南国の海のように鮮やかな色をした湖など、パタゴニアの厳しさと魅力を詰め込んだような場所だ。

Wコースという人気ルートを三泊四日で歩いたトレッキング二日目のレポートです。

(トレッキング実施日:2016年12月13日)

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Day 2 概要

今日はセントラルキャンプ場まで歩き、テントに荷物を置いてトーレスデルパイネのミラドール(展望地)まで行き、再びセントラルキャンプ場まで戻るロングディスタンスデイ。歩く距離は30キロ。1日で歩く距離としてはこの旅最長だ。

前半:セレンキャンプ場〜セントラルキャンプ場

  • スタート地点 セレンキャンプ場
  • ゴール地点 セントラルキャンプ場
  • 6時20分出発 10時20分到着(休憩なし)
  • 行動時間 4時間00分(休憩なし)
  • 距離 約12km

ダイヤモンドを散りばめたようなお花畑

朝6時、登り始めた太陽の光が、夜露で凍り付いた白のお花畑を照らし、あたり一面にダイヤモンドを散りばめたような輝きを与えていた。朝のエネルギーを感じながら僕らも日の出とともに出発。長い1日が始まった。

朝日が、凍りついた草花を照らしダイヤモンドを散りばめたように輝いていた

とても冷え込んだ朝だったが、太陽にエネルギーをもらって出発!

少し登りになり、歩いて来た道を振り返る

セントラルキャンプ場に到着

セントラルキャンプ場までは12キロの距離。歩きやすいトレイルが続き、4時間で到着。ここは通常のWコースの出発地あるいは終着地となるため、ハイカーの数も増える。山の向こう側には丸みを帯びた白い大きな岩山トーレスデルパイネがわずかに顔を出していた。

賑わうキャンプ場で受付を済ませる。フィッツロイ・セロトーレでのトレッキングに引き続き今回もテントはレンタルだが、パイネ国立公園では各キャンプ場でテントをレンタルできる。テントを持ち運ばなくて良い上に、最初からキャンプ場にテントが設営されているため、設営・撤去の手間もかからない。今日のように行動時間が長くなる日は大変好都合だった。そして山小屋に泊まるよりだいぶ安い。

パイネの主要ルートにはこのような案内板がある

中央に見えるのがセントラルキャンプ場、左手前に見えるのはトーレノルテ小屋

セントラルキャンプ場。山の向こうにトーレスデルパイネがわずかに顔を出している

後半:セントラルキャンプ場〜ミラドールラストーレス(往復)

  • スタート地点 セントラルキャンプ場
  • 目的地 ミラドールラストーレス
  • 往路:11時30分出発 16時00分到着(休憩込み)
  • 復路:17時50分出発 20時50分到着(休憩込み)
  • 行動時間 6時間30分(休憩除く)
  • 距離 約18km(往復)

深い渓谷を奥へ奥へと進む

サブザックに荷物を詰め替え、いざトーレスデルパイネへ。ここから往復18キロの行程だ。

ホテルラストーレスを越え、アセンシオ川に架かった吊り橋を渡ると、ここから登り坂となる。日差しがきつく、額から汗がこぼれ落ちる。やがてアセンシオ川は深い渓谷に変わり、斜面に沿って作られた高度感のあるトレイルを進んで行く。

途中チレーノ小屋で休憩を挟み、さらにパイネの奥地へ入っていく。深い森に変わり小刻みにアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。

ラストーレスキャンプサイトを過ぎると樹林帯を抜け、最後は斜度のあるガレ場となる。展望地から戻ってくるハイカーの数も増えてくる。

トーレスデルパイネの展望地までは登りとなる。しばらく登って振り返った景色

アセンシオ川の深い渓谷を眺めながら、奥へと進む

チレーノ小屋を過ぎ、樹林帯を抜けるとガレた急な上り坂となる

空に向かって伸びるトーレスデルパイネ

トーレスデルパイネ。エメラルドグリーンに少しグレーを混ぜたような色をしたトーレ湖の奥に、三つの塔がそびえ立つ。花崗岩でできた塔は白く滑らかで、もはや僕らの知っている山の姿とは別のものだった。燕岳で見られる奇岩群も同じ花崗岩だが、その何十倍もの巨大な塊が空に向かってまっすぐ伸びているのだ。

もともとはマグマである花崗岩の塊が隆起し、氷河活動によってその周りの堆積物が取り除かれてできたというが、このような芸術的な塔を三つ並べる自然の神秘性に驚くばかり。

その神秘的な造形物はいくら眺めても飽きることは無かった。

キャンプ場に戻ったのは日が暮れ始める21時前。長い1日だった。

エメラルドグリーンに少しグレーを混ぜたような色をしたトーレ湖

天に突き刺さるようにそびえ立つ三つの塔

ハイライトと改善点

<ハイライト>

  • 天に突き刺さる三つの塔
    朝6時過ぎから行動を開始し、16時にようやくミラドールに到着・・・
    この日の長い行程にミラドールまで行くことを諦めかけた時もあったが、天に突き刺さる三つの塔を見た瞬間、頑張って登ってきてよかったと思えた!

<改善点>

  • 特になし!

初日、三日目、四日目のトレッキングレポート、まとめ記事はこちら

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パタゴニア パイネ国立公園 トレッキング まとめ
三泊四日のパタゴニア・パイネ国立公園Wコーストレッキングのまとめ記事です。ルート、準備とアクセス、気候と装備、食事と宿泊、費用等についてまとめています。

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