トルコに入って僕らが向かったのは地中海沿いの街フェティエ。トルコの南岸に美しい地中海と古代リキアの遺跡を楽しめるリキアンウェイと呼ばれるロングトレイルがあると聞いてやってきた。初日はフェティエからトルコ屈指の美しいラグーンがあるオリュデニズまでのトレッキング。二日目は、フェティエから東に50キロほどの位置にあるカシュの街を拠点としたトレッキングを行った。
本記事では、トルコ・リキアンウェイでのトレッキングのまとめとして、アクセスと準備、ルート、天候と装備、食事と宿泊についてレポートします。
(2016年6月時点の情報です)
リキアンウェイとは
リキアンウェイ(Lycian Way)とは、トルコの南岸、フェティエからアンタルヤにかけて伸びる地中海沿いのロングトレイルです。リキア街道、リキアの道とも呼ばれています。全長はおよそ500km。このエリアは、古代リキア王国が栄えた場所で、数多くのリキア遺跡が残っています。地中海の美しい景色と古代リキア遺跡が楽しめるロングトレイルで、このトレイルの一部をコースとしたトレイルランニングの大会(リキアンウェイ・ウルトラマラソン)も行われています。
リキアンウェイのトレッキングルート
リキアンウェイは、フェティエからアンタルヤまで続く、およそ500kmのロングトレイルです。全行程をスルーハイクすると3週間から1か月ほどかかるため、旅行と組み合わせてトレイルを楽しむ場合は、部分的にリキアンウェイを歩くことになります。リキアンウエイは街から街へトレイルが繋がっているため、どこからどこまでを歩くかはかなり自由に選択できます。自由度が高い分、どこを歩くべきかの選択が難しいとも言えます。眺望を楽しむか、遺跡を楽しむか、ビーチを楽しむか。
今回僕らは、フェティエからカヤキョイを経由しオリュデニズに抜けるルートと、カシュ近郊のルートの2箇所のトレイルを歩きました。前者は、ラダックで一緒にトレッキングをした方の推奨から決めており、後者は、以下の英語サイトの情報と、セルフガイドツアーで紹介されているルートの情報から決めました。これがベストだったかどうかは分かりませんが、地中海沿いを気持ち良く歩くことはできました。
今回のトレッキングレポートはこちら
他のルートを歩いたよ、という方がいれば是非情報を聞かせて欲しいです!
リキアンウェイへのアクセスと準備
今回僕らが歩いたフェティエ・オリュデニズおよびカシュへのアクセス方法を記載します。
フェティエへのアクセス方法
フェティエへは、イスタンブールから夜行バスまたは飛行機でのアクセスとなります。今回僕らは、飛行機を利用しました。フェティエの最寄の空港はダラマンです。イスタンブールから1時間ほどのフライトです。
ダラマンからはバスでフェティエに移動します。空港を出てまっすぐ進むとバスが待機しています。飛行機の到着時刻に合わせてバスが接続されるようになっているようです。フェティエのオトガル(バスターミナル)まで一人10リラ、1時間弱で到着します。フェティエの中心部(観光客が集まる地区)はオトガルから少し離れているので、セルヴィス(バス会社が運営する送迎ミニバス)を利用するのが良いです。(僕らは勝手が分からず、重い荷物を背負って歩きました・・)
リキアンウェイのスタートポイントは、フェティエからカヤキョイに抜ける道路上にあります。古代リキアの石窟墓がある方面です。フェティエの中心部から歩いてアクセス可能です。
カシュへのアクセス方法
カシュへはフェティエからバスが出ています。一人18リラ、3時間ほどで到着します。始発は朝7:30で、そこから1時間〜2時間おきに出ていました。終発は20:30でした。
今回僕らがトレッキングしたチュクルバまではカシュのオトガルからドルムシュ(ミニバス)が出ています。一人2.5リラ、20分ほどで到着します。
リキアンウェイの気候と装備
今回僕らがトレッキングしたのは6月上旬。トルコ南岸はほぼ夏でした。毎日雲ひとつない快晴で、日中は30℃を余裕で超える気温となり、かなり暑かったです。海沿いのトレイルは日陰となるエリアも少なかった印象です。リキアンウェイのトレッキングは春と秋がベストのようで、6月も歩けなくはないですが、もう少し早い時期の方がより快適だと思います。
そのような気候のため、装備としては暑さ対策・日焼け対策が重要です。帽子・サングラス・アームカバーなどは必須でしょう。水場も僕らが歩いたエリアはほとんどなかったので、十分に持って行きましょう。
僕らの海外トレッキング&世界一周の装備・持ち物のまとめ記事はこちら
https://trailtravelers.net/world-travel-item/
リキアンウェイでの食事と宿泊
リキアンウェイは基本的に街と街をつなぐトレイルとなっているため、ルート上の適切なポイントに街があれば、そこで食事や宿泊をすることが可能です。一方、テントを持って歩く人も多くいるようです(リキアンウエイでのキャンプに関するルール等は別途確認をお願いします)。
フェティエとオリュデニズは、リゾート客向けのレストランが多く、価格は高め。逆にカシュは地元の方も利用するレストランもあり、価格は抑えめと感じました。宿泊費については僕らが泊まるような安宿についてはどこも大きな差は無いようでした。
トルコの宿は基本朝食が付いており、パン・サラダ・フルーツを中心にブッフェ形式でお腹いっぱい食べられます。
まとめ
トルコというとイスタンブールやパムッカレ、カッパドキア、エフェスといった世界遺産がある街が観光の中心で、トレッキングをするイメージはあまり無いと思いますが、リキアンウェイは美しい地中海を望みながらトレッキングができるとても素敵な場所でした。
トレイルもしっかり整備されており、要所要所で案内表示も出ているので、比較的手軽にトレッキングを楽しむことができると思います。ビーチリゾートと組み合わせて日帰りでトレッキングを楽しむことができるので、海と山どっちも行きたい!という人にはオススメです。
最後に、実際にトルコ・リキアンウェイに行ってわかったことをまとめてみました。
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