モンゴル旅行を計画する上で知っておきたい6つのこと

モンゴル家族旅行(2026年8月7日〜17日、家族5人)の計画・手配段階で実際に工夫したこと、迷ったこと、わかったことをまとめました。これからモンゴル旅行を計画する方の参考になれば幸いです。

目次

この記事でわかること

  • 現地でどんな体験ができるか、旅の全体像
  • 個人旅行・パッケージツアー・プライベートツアーの選び方
  • 飛行機の便選び、ウランバートルのホテル選びのコツ
  • ツーリストキャンプの実態
  • 現金・キャッシュレス事情

旅程全体

個別のトピックに入る前に、10日間の旅程全体を表にまとめておきます。

Day日付場所(宿泊先)内容
Day18/7(金)ウランバートル(Blue Sky Hotel)MIATモンゴル航空で、成田からチンギスハーン国際空港へ。19時過ぎ空港着。手配した送迎で、ウランバートル市内のBlue Sky Hotelへ
Day28/8(土)ウランバートル(Blue Sky Hotel)市内観光(国立博物館・チンギスハーン博物館など)
Day38/9(日)ブルド(Bayan Gobi Tourist Camp)ツアーガイドと合流、草原ドライブ、エルセン・タサルハイ(ミニゴビ砂丘)
Day48/10(月)ハラホリン(Anar Tourist Camp)ラクダ乗り、モンゴル帝国の古都カラコルム遺跡、ツーリストキャンプ近くの丘ハイキング
Day58/11(火)ブルド(遊牧民の家)遊牧民ゲルホームステイ(民族衣装記念撮影、乗馬、料理の手伝い・餃子作りなど)
Day68/12(水)ブルド(遊牧民の家)遊牧民ゲルホームステイ(牧畜の手伝い、乳製品づくり、乗馬、羊の解体など)
Day78/13(木)ホスタイ(Moltsog els Resort)ホスタイ国立公園で野生馬タヒの観察
Day88/14(金)テレルジ(Heaven Envoy Tourist Camp)ウランバートル経由でテレルジへ移動、亀岩観光
Day98/15(土)テレルジ(Heaven Envoy Tourist Camp)モンゴルオルレ・トレッキング(チンギス山コース)
Day108/16(日)ウランバートル(Khubilai Hotel)チンギスハーン騎馬像訪問後、ウランバートル市内へ、お土産探し、民族舞踊鑑賞後、Khubilai Hotelへ
Day118/17(月)日本朝食後、空港へ。MIATモンゴル航空の13時過ぎの便で出発、19時過ぎに成田着

今回は1歳半の子供を含む3人の子連れの旅ということもあり、意識的に余裕を持たせた日程でプランニングしました。効率だけを考えれば、同じ内容でももう少し日程を詰めることは可能だと思います。

①モンゴル旅行ではどのような体験ができるのか?

具体的な計画・手配の話に入る前に、モンゴル旅行でどんな体験ができるのかを簡単に紹介しておきます。どこに行きたいか、どんな体験をしたいのかがイメージできると、ツアー選びや日程の組み方も判断しやすくなるはずです。

今回、僕らの旅で特に印象に残った体験は、大きく4つです。1つ目は、モンゴルの雄大な景色と草花の香りを楽しめるモンゴル・オルレ第2コースを歩いたこと。2つ目は、遊牧民のご家庭に宿泊し、乳製品づくりや家畜の世話など生活の一部を実際に体験させてもらったこと。3つ目は、ホスタイ国立公園で、一度は野生から姿を消した野生馬タヒと間近で出会えたこと。4つ目は、モンゴル独特の喉歌「ホーミー」を生で聴けたことです。いずれも、観光地を点でめぐるだけでは味わえない、モンゴルならではの体験でした。

それぞれの詳しい内容は「チンギス山の麓を歩く花と香りの道 モンゴル・オルレ・トレッキング」と「モンゴル旅行でおすすめしたい4つの体験」で紹介しています。

実は、計画段階では、トナカイの遊牧民に会える可能性がある北部のフブスグル湖方面と、ホンゴル砂丘など大草原とは異なる圧倒的なスケールが魅力の南ゴビ方面に行くことを検討していました。しかし、陸路で行くには移動時間が長く未舗装区間もあり、子供には体力的にきついこと、空路の選択肢もあるが、モンゴル国内線フライトの運行が不安定で日程に余裕を持たせる必要があることから、今回は断念し、ウランバートルから陸路で無理なく楽しめる範囲で僕らが楽しめるプランを組みました。

遊牧民ゲルホームステイの夕暮れ
遊牧民ゲルで過ごした時間はかけがえのない体験となりました

②個人旅行・パッケージツアー・プライベートツアーどれを選ぶ?

モンゴル旅行を計画するにあたり、個人旅行・パッケージツアー・プライベートツアーのどれを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。僕らは今回、航空券の手配は自分で行い、現地日程のうち初日・2日目・最終日は個人旅行、それ以外はプライベートツアーというハイブリッド型にしました。

1日目はウランバートル到着が19時過ぎになる予定だったため、混乱なくホテルまで移動したいという理由で、空港からホテルまでの送迎は手配しました。2日目は自分たちでウランバートル市内観光をしました。行きたかったのは国立博物館とチンギスハーン博物館の2つで、どちらも市内中心部にホテルを取れば徒歩でアクセスできること、博物館は自分たちのペースでじっくり見たかったことが理由です。

3日目以降は、「ハイキングを組み込みたい」、「以前のマレーシア旅行(キナバタンガン川沿いのリバーサファリ)のような動物探しの体験をしたい」という僕ら独自の希望を実現するため、複数の旅行会社に問い合わせて、プライベートツアーを企画してもらいました。小さな子供がいるため、移動する車の車種の確認・確約や、チャイルドシート・ジュニアシートの設置についても事前にリクエストしています。

普段の海外旅行は基本的にすべて自分たちで手配していますが、実際に行ってみると、モンゴル旅行をすべて自分たちで手配・行動するのは、難易度が高いと感じました。ウランバートル郊外への公共交通機関は限られていたり、レンタカーという選択肢も、幹線道路を外れるとほぼ未舗装になることから、故障などのトラブルを考えると現実的ではなさそうに感じました。ウランバートル市内では渋滞緩和のためのナンバープレート規制(今回は、加えてガソリンの給油制限も行われていました)など、交通事情が頻繁に変わる可能性もあります。

他にはパッケージツアーの選択肢もあります。パッケージツアーは日本発着のものと、現地発着のものがあります。コストを抑える場合、現地発着の日帰りから数日間の短いツアーを上手く組み合わせるのも手だと思いますが、今回は前述した僕ら独自の希望を上手く満たすツアーを見つけることができませんでした。

こうした事情から、僕らはパッケージツアーでも個人旅行でもない「プライベートツアー」を選びました。デメリットは価格ですが、今回はそこは許容することにしました。今回は、新ズーチトラベルというモンゴル専門の旅行会社に企画・手配を依頼しました。

なお、この私用車+ガイドのプライベートツアーとは別に、モンゴルオルレを歩いた日だけは、オルレ専門ガイドを追加で手配しています。専門ガイドが必要かどうかの考え方や手配方法については「モンゴルオルレ第2コース「チンギス山コース」アクセス・難易度・装備・費用まとめ」で紹介しています。

エルセンタサルハイでのラクダ乗り体験
プライベートツアーでは日本語を話すガイドさん(女性)がついてくれたため、子どもたちも打ち解けて楽しい旅行になりました

③航空便は昼便・夜便どれを選ぶ?

日本からモンゴルへは直行便が出ています。僕らは時間効率を考えてMIATモンゴル航空の直行便を選択しました。直行便は成田と関空から出ています。MIATモンゴル航空の場合、成田発は昼便(14:40発→19:15着)と夜便(21:00発→翌1:35着)、関空発は夜便(19:00発→22:40着)でした。帰国便は成田着が朝便(7:45発→13:40着)と昼便(13:15発→19:10着)、関空着が昼便(13:00発→18:00着)となっています。季節や曜日によって変更があるので、実際に予約する際は最新のスケジュールを確認してください。

僕らは、小さな子供がいるため、深夜到着や早朝出発はできれば避けたいと考え、行きも帰りも昼便を選びました。到着日は19時過ぎにチンギスハーン国際空港に着き、入国手続きを終えてドライバーと合流できたのは20時過ぎでした。ここからウランバートル市内中心部のホテルまで、渋滞に巻き込まれて2時間ほどかかったと思います。一方、帰国日は比較的空港に近いホテルに宿泊していたため渋滞の影響がなく、30分ほどで空港に到着できました。

深夜便・早朝便には、ウランバートル市内の渋滞を回避できるというメリットもありそうです。子供の年齢や体力に応じて、便の時間帯は検討する価値があると思います。

なお、日本国籍のパスポートを持つ場合、観光目的で30日以内の滞在であればモンゴル入国にビザは不要です(パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要、復路の航空券提示を求められる場合があります)。

MIATモンゴル航空の機内からモンゴルの大地を眺める
機内から眺めたモンゴルの風景

④ウランバートルのホテルの場所はどこにする?

ウランバートルのホテル選び(場所選び)は、市内観光の利便性と渋滞回避のトレードオフです。

ウランバートルの渋滞はかなり激しく、平日の通勤時間帯だけでなく、休日も日中から夜遅くまで、あちこちで渋滞が発生しているようです。空港からの移動や、ウランバートルから地方拠点への移動の際に巻き込まれると、想定以上に時間をロスする可能性があります。

旅行日数があまり取れない場合は、思い切ってウランバートル市内観光を外して空港近くのホテルに宿泊する、あるいは空港から市内を経由せず直接地方の観光地へ向かうプランにするのも一つの手だと思います。お土産についても、市内中心部には「ノミンデパート」という有名な百貨店がありますが、郊外のスーパーやショッピングモールでも十分調達可能です。

僕らは、1日目・2日目は市内中心部のBlue Sky Hotel、最終日は市内中心部から離れたKhubilai Hotelに宿泊しました。

Blue Sky Hotelを選んだのは、スフバートル広場のすぐ近く、市内中心部にあり国立博物館などに徒歩で行ける立地だったことに加えて、家族5人の場合、添い寝を含めてもツインルーム2部屋になってしまうケースが多い中、トリプルルーム1部屋で泊まれる数少ないホテルだったためです。設備は少し古さを感じましたが、清潔感はありました。朝食も品数こそ多くないものの、モンゴル料理を含め基本的なものは一通り揃っていて、美味しくいただけました。市内中心部のホテルは観光のしやすさがメリットですが、渋滞に巻き込まれやすく空港からの所要時間が読みにくいのがデメリットです。

最終日のKhubilai Hotelは、市内中心部から外れていて空港へのアクセスが良いことが決め手でした。最終日に渋滞に巻き込まれるとストレスになるため、あえて渋滞の影響を受けにくい立地を選んでいます。こちらも5人で泊まれるトリプルルームがありました。ホテル自体は新しく設備もきれいで、朝食もとても美味しかったです。デメリットは市内中心部から遠いため観光拠点には向かないことですが、徒歩10分以内にスーパーやショッピングモールがあり、最後のお土産購入や食事にも困りませんでした。

ウランバートル市内中心部にあるブルースカイホテル
ブルースカイホテル、一際目立つ外観のホテルでした
フビライホテルの室内、クイーンサイズのベッド
フビライホテルの室内、僕らが泊まった部屋はここに写っているクイーンサイズのベッド以外に2台のベッドがある大きなトリプルルームでした
フビライホテルの朝食
フビライホテルの朝食は品揃えも味も良かったです

⑤ツーリストキャンプはどんなところ?

ツーリストキャンプは旅行全体を通して4か所利用しました。宿泊用のゲルがあり、食堂とシャワー・トイレは別棟という構成はどこも共通です。シャワー・トイレ付きの「デラックス・ゲル」という選択肢もあるようですが、今回は利用していません。清潔さは施設ごとに多少差があり、特にお湯の出方は不安定な場所もありました。熱いお湯が急に水になることもあるので、そういうときは少し時間を置いてから使うといった工夫が必要です。

食事のスタイル(モンゴル料理か西洋料理か、ビュッフェか個別サーブか)は施設によって違うため、プライベートツアーの場合は、旅行会社にリクエストしておくと希望に近づけられると思います。

ツーリストキャンプでは、宿泊用のゲルが複数並んでいます
どこのツーリストキャンプも、このように複数の宿泊用ゲルが並んでいます
ツーリストキャンプのゲルの内部
ゲルの内部。ベッド数は3つが標準的でしたが、4つや5つのベッドが入っているゲルもあり、僕らのようなファミリーも使いやすかったです
ツーリストキャンプの夕食で出てきた揚げ餃子「ホーショール」
ツーリストキャンプの夕食の一例、揚げ餃子「ホーショール」
ツーリストキャンプの夕食、ビュッフェスタイル
こちらはビュッフェスタイル

⑥現金はどれくらい必要?

現金は空港のATMでキャッシングして調達しましたが、モンゴル旅行全体を通して、現金でしか支払えない場面はほとんどありませんでした。コンビニ・スーパー・レストランは地方も含めてキャッシュレス決済がかなり普及していて、カード決済端末が用意されています。現金で支払おうとしても、お釣りがないという理由でカード払いを求められることさえありました。

カード決済が通らなかったのは、旅行中一度だけ。地方のスーパーに併設されたコーヒーショップででした。現金がまったくないと不安なので、ある程度は持っておくべきですが、大半のお店でカードで支払えると考えておいて良さそうです。

ノミンスーパーの風景
どのスーパーマーケットでもカード決済が可能でした

まとめ

個人旅行の身軽さとツアーの安心感をハイブリッドに組み合わせることで、未就学児連れでも無理のない旅程を組むことができました。移動・宿泊・現金など、事前に決めておくべきことは多いですが、一つずつ潰していけば、モンゴルは家族旅行として十分に現実的な選択肢だと思います。

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