自然が生み出した奇岩群 カッパドキア・トレッキング(1)

Cappadociaトルコの南岸にあるロングトレイル、リキアンウェイで地中海沿いのトレッキングを楽しんだ僕らは、トルコ中部にある世界遺産の街カッパドキアに向かった。自然の驚異とも言える独特の奇岩群が有名で、遺跡や地下都市など見所の多い街だ。今回は僕らはカッパドキアの中心にあるギョレメの街を起点に3日間にかけて日帰りトレッキングを楽しんだ。

本記事では、ピジョンバレーを歩いた初日のトレッキングレポートをお伝えします。

(トレッキング実施日:2016年6月11日)

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ピジョンバレーからウチヒサル城を目指す

リキアンウェイを歩き終えた後、僕らは乳白色の石灰棚のプールが美しい世界遺産のパムッカレを観光し、カッパドキアを訪れた。夜行バスで、早朝に到着したため、午前中はホテルで休息をとり、午後からトレッキングを行った。
 
カッパドキアと呼ばれるエリアは広いがその中心はギョレメという街で、この街からは日帰りでトレッキングできるルートが複数ある。
 
ギョレメの街から南西方向に、ウチヒサル城という小高い岩山に作られた城があり、ちょうどその間にピジョンバレーという谷がある。初日はギョレメの街からこのピジョンバレーを歩き、ウチヒサル城を目的地としたトレッキングを行った。
 
ギョレメの街中にこのような岩窟がたくさんある

ギョレメの街中にこのような岩窟がたくさんある

自然が生み出した独特のトレイル 

ギョレメの中心部から10分ほどでトレイルの入り口に到着。入り口には石標があり、ここからピジョンバレーが始まることを示していた。
 
しばらくは谷底を進む。両脇はカッパドキア特有の不思議な形をした岩で囲まれていて、これまで行ってきたどこのトレッキングとも似つかない独特のトレイルだ。
 
トンネルをくぐったりして少し進んでいくと、谷底をそのまま進むトレイル、斜面を登り、少し高い位置を進むトレイルなど、複数の道に分岐していく。細かく正確なルートを示した地図は無いため、どちらに進むべきか、少し不安になるが、どの道もピジョンバレーという谷の中にあるため、全く違う方向に迷い込んでしまうことは無い。
 
ピジョンバレーの石標の前でいつもの記念撮影

ピジョンバレーの石標の前でいつもの記念撮影

最初はこのような谷底を進む

最初はこのような谷底を進む

岩の壁にはたくさんの小さな穴 

少しでも眺望を求めて、斜面を登るルートを進んでいく。ギョレメの街も奇岩に囲まれたインパクトのあるところだったが、この谷の中はもっとスケールが大きく、自然のすごさを感じることができる。
 
自然が作り出した奇岩に人が作り出した小さな穴がたくさんある。昔、鳩の糞を肥料として使うために壁に穴を開けて鳩の巣を作り、たくさんの鳩を飼っていたのだとか。ピジョンバレーの名前もこの鳩の巣穴に由来するのだが、通ったルートが悪かったのか、あまり鳩の巣穴を見かけることは無かった。
 
自然が作り出した不思議な風景

自然が作り出した不思議な風景

鳩の穴。結構高い位置に穴が開いている。どうやって鳩の糞を採取していたのだろうか

鳩の穴。結構高い位置に穴が開いている。どうやって鳩の糞を採取していたのだろうか

ファンタジーなウチヒサル城

途中からピジョンバレーを見下ろせる小高い位置に上がった。正面にはウチヒサル城、後ろにはピジョンバレーとその先にはギョレメの街とレッドバレー・ローズバレーが広がっていた。このあたりから眺めるウチヒサル城は独特の風貌で、ジブリ作品に出てきそうな雰囲気だ。
 
ここからは、ウチヒサル城を眺めながら進んでいく。今日は南西方向に進むトレイル。午後から歩き始めたため、真正面に日差しを受けながら歩くことになってしまった。ギョレメからウチヒサル城に向けてピジョンバレーを歩く場合は午前中の方が良いかもしれない。
 
今日の目的地、ウチヒサル城

今日の目的地、ウチヒサル城

振り返るとこのような絶景。遠くにレッドバレーが見える。

振り返るとこのような絶景。遠くにレッドバレーが見える

最後は360度の絶景

目的地ウチヒサル城に到着。上まで上がると360度の眺望でカッパドキアの風景が楽しめる。どちらを向いても絶景だが、ギョレメ方面は力強さを感じる渓谷、反対方面は緑が多く穏やかな渓谷で、異なる風景が楽しめる。
 
ウチヒサル城からギョレメの街を眺める

ウチヒサル城からギョレメの街を眺める

反対側はこのような景色が広がる

反対側はこのような景色が広がる

ウチヒサル城。ジブリ作品に出てきそうな不思議な姿

ウチヒサル城。ジブリ作品に出てきそうな不思議な姿

帰り道はギョレメパノラマ

夜行明け、かつ強い日差しに疲れたので、帰りはバスを利用するつもりで道路沿いを歩き始めた。しかし、道路が下り基調だったこと、陽が傾くにつれ涼しくなってきたこと、途中ギョレメパノラマというギョレメの街全体が見渡せるビューポイントがあったことなどから、結局ギョレメの街まで歩いて戻った。
 
ギョレメパノラマからは遠くにエルジェス山を眺めることができた。カッパドキアの独特の地形は、はるか昔に繰り返されたエルジェス山の噴火活動によるもの。火山灰や溶岩が何層にも堆積し、長い年月をかけて侵食を繰り返した結果、今のカッパドキアの姿があるのだという。
 
ギョレメパノラマからの風景。遠くに見えるのはエルジェス山。

ギョレメパノラマからの風景。遠くに見えるのはエルジェス山

歩き終えて

ピジョンバレーは、ギョレメの街からもっともアクセスしやすいトレッキングコース。ウチヒサル城というわかりやすい目標があり、谷の中を歩くため大きな道迷いもなく、片道2時間程度のため、気軽にカッパドキアでトレッキングを楽しむのに最適なコースだと感じた。
ギョレメからウチヒサル城に向けて歩く場合、若干登り基調となるため、それを避けるのであれば、ウチヒサル城からギョレメの街に向けて歩くのが良いかもしれない。(ギョレメとウチヒサル城の間はバス移動可能) 
 
 
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